インドネシアの五洋建設実績を積み上げる。
板垣 孝弘
Takahiro Itagaki
国際事業本部 インドネシア営業所 シロキ・インドネシア工場拡張工事事務所
2007年入社/工学部 建築学科 卒
足利ハーヴェストプレイス新築工事
(仮称)ランドコム浦賀新築工事
明治製菓(株) 新研究棟建設工事
東京都個人タクシー協同組合事務所建設計画
(仮称)S邸新築工事
ミツバ・インドネシア工場 第3期工事事務所
ヨロズオートモーティブ・インドネシア新工場 工事事務所
現職
近年、目覚しい経済発展を見せるインドネシア。その首都・ジャカルタ近郊には、幾つもの工業団地がつくられ、日本からも多くの企業が進出しています。通勤時間ともなれば、ものすごい数の車が道路を埋め尽くし、新興国独特の喧騒と活気を感じることができます。私が担当している建設現場も、そんな工業団地の一画にあります。ジャカルタから東へ「チカンペックライン」という幹線道路を車で1時間ほど走ったところにある「GIIC(グリーンランド・インターナショナル・インダストリアル・センター)」という工業団地の工場と倉庫新築工事です。発注者は、日本企業で、私はビルディングエンジニアとして、発注者、監理者との工事進捗や仕様に関する打ち合わせ、工事現場での施工管理などを行っています。
インドネシアの日系企業工事では、日本人のビルディングエンジニアが複数の現場を兼任し、それぞれの発注者や監理者の意向を各現場責任者であるプロジェクト・マネージャー(PM)に伝える橋渡し役を担うケースが多いため、一つの現場に常駐ということがありません。そこで重要になるのが、設計図や施工図です。施工図とは、設計図を元につくられる図面で、たとえば窓枠の細かい寸法やおさまりなど、現場で工事をするときに必要な詳細情報を書き込んだものです。つまり、発注者や監理者との協議で決定・変更された点を着実に工事へ反映するには、PMをはじめとした現場の作業員が理解しやすいよう、施工図面にその内容を詳しく書き入れることが重要になります。その精度が低いと、現場からの問い合わせや手戻り(やり直し)が多くなり、手間も時間もコストもかさみます。ですので、作業がスムーズに行えるよう、現地スタッフとのコミュニケーションを日頃から大切にしています。
赤道直下に位置するインドネシアには雨期と乾季があり、工事も気候の影響をいろいろ受けることになります。特に、10月末から3月末くらいまで続く雨季には、ほぼ毎日1時間に100ミリ以上の雨が短時間で集中的に降り注ぎます。スコールです。その間、工事は中断するわけですが、現場内に水の逃げ道をつくっておくなど事前の対策をしっかり施しておかないと、工事を再開するまでに余計な作業が発生することになります。地面がぬかるんで作業員が動きにくくなったり、建設機械を使えなくなったりするのです。また、頻繁に起こる渋滞によって、予定していた荷物が時間どおりに届かないなど、その国独特の事情とその対処法を実体験できるのは、海外で働くことの苦労であるとともに海外ならではの面白さでもあると感じています。
もう一つ、インドネシアで働いていてやりがいを感じていることがあります。それは、日本国内で仕事をしていたときよりも、発注者や監理者との折衝を任せてもらえる機会が増えたことです。彼らとの折衝では、意匠的、構造的意見を求められることが頻繁にあり、今の私の実力では即答しかねる内容も少なくありません。しかし、上位の立場で意見や相談をかわすことは、気付きの機会になっています。自分に何が足りず、何を学ばなければならないのかを、仕事の中で確認、習得していける環境は、一技術者としての成長に、とても有益な時間となっています。
英語で表記されている建築関係の専門用語を調べるため、参考書を確認。よく見るのは『建築英語辞典』や『国交省 建築工事標準詳細図』など。
工事の進捗状況を上司に報告。密に連絡を取り合い、必要な情報を共有して、突発的な事態にも柔軟に対応できるよう準備しておく。
現場へ足を運び、気になったところを現場作業員に確認。相手が理解できるまで、粘り強く指示を出す。
担当している他の現場の協力会社から電話連絡が。複数現場を兼任しているため、電話で指示をだすことも珍しくない。
2014年の年末年始の休暇時に、会社の先輩や同期とバリへ旅行。気のおけない仲間たちとの時間は、いいリフレッシュになる。右端が私。
週末、休日になるとゴルフへ出かけることが多い。「腕前はまだまだ」というものの、スコア100を切ることもあり、それが嬉しい。
「消せるボールペン」
仕事柄、施工図面のチェックが欠かせない。現場スタッフへの指示青ペンで、修正は赤ペンで記入していく。
建設工事は、施工方法や工事工程などの技術的課題を解決しながら進めていきます。しかし、施工に携わる技術者として検討すべき事柄は、意匠的・構造的な問題だけでなく、その土地の気候や建物の立地条件、周辺環境にまで求められます。これだけ多種多様な課題を一人で解決することは難しいところがあり、そんなとき重要になるのは、上司や先輩、ときには社外の専門家など他者の協力をいかに得られるかです。自分にはない経験を持つ人たちの力を借りながら最善と思える解決法を選択し、施工していくことで良い建物ができるのです。
だから、「分からないことは聞けるうちに聞くべき」です。誰かを頼ることに抵抗を感じるかもしれませんが、協力者から知恵を得ることは、自らの経験になり、必ず自分の力にもなります。入社間もない頃、先輩から言われたこのアドバイスを、今になって痛切に噛み締め、仕事に取り組んでいます。
工事について。(動画 0:33秒)
※内容はすべて取材当時のものです。
プロジェクト・マネージャー、マロニさんが語る「板垣さんについて」(動画 0:29秒)
インドネシア ジャカルタ デルタマスの事務所紹介(動画 1:12秒)
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培ってきた志は、今も私たちの "CORE" として活き続けています。
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