現場の一体感を醸成して、
難度の高い橋梁下部工事を竣工へと導く。
石内 健太郎
Kentarou Ishiuchi
大阪支店 北別所高架橋工事事務所 工事所長
2001年入社/工学研究科 土木工学専攻 修了
東京支店 鹿島工事事務所
東京支店 福島第二港湾改造工事事務所
大阪支店 田原本高架橋下部工事事務所
大阪支店 日新製鋼工事事務所他
大阪支店 東坊城下部工事事務所
大阪支店 PI岸壁改良工事事務所
大阪支店 土木部技術課
大阪支店 北別所高架橋工事事務所(本分)
現在の仕事
現在、京都・奈良・和歌山という拠点都市間の環状交通体系を形成するため、京奈和自動車道という高規格幹線道路の建設が進められています。その一区間となる和歌山県北部に位置する紀北西道路の「北別所」という山あいに橋梁を建設する工事があり、五洋建設は橋梁を支える橋脚とその土台(基礎)部分の施工を担当しています。5基設置する橋脚は最大で高さ64mに達し、土台には直径13.5mという太い円柱状のコンクリート基礎を、地中深くまで掘削して構築する工法を採用しています。
今回の工事は、作業スペースや搬入ルートが限定される非常に厳しい現場条件での工事となるため、建設機械や資材搬入用のトレーラ等の導線を確保するための仮設道路を新設する必要がありました。また、建設現場のすぐ横を走る阪和自動車道の一車線を規制して工事用道路として使用するため、道路を管理している機関との協議も必要となりました。
また、追加工事にともなう設計変更等が発生した際には、工期、コスト、安全、および環境面についての詳細計画を立案し、発注者と綿密に協議を行って承諾を得なければなりません。私は工事所長として、現場に張り付いて施工管理を務めている5人の部下から、現場での問題点などの情報を受け取って適切な指示を出すとともに、安全面や工事進捗を管理し、発注者をはじめとした関係機関との協議も担当しています。
施工管理者としての責務を果たすためには、〝現場〟を覚えることが第一歩となります。現場では、鉄筋工や型枠大工など工事の実作業を担う職人さんの仕事内容や、施工上のトラブルとその解決法といった様々なことを学ぶことができます。私は、若手のうちに現場に出て積極的に学んでほしいと思っています。現場のことを知っておかなければ、職人さんに対して的確な指示が出せませんし、作業上の手戻りが多くなり、現場をスムーズに進めていくことができなくなる恐れもあります。当然、職人さんたちの信頼を得ることもできませんから、現場が一致団結することも難しくなります。こうなってしまうと「良いものをつくる」というゴールは遠のくばかりです。
そのため、五洋建設では新人のうちから現場に出て、徹底的に現場のイロハを学びます。今の現場でも2人いる若手には、「職人さんたちと積極的にコミュニケーションをとれ」と言い続けています。ときには的外れなこと言って職人さんから叱られることもあるようですが、私の方からフォローを入れることは極力しないようにしています。叱られて覚えることもあるでしょうし、叱られたときの対応で職人さんから信頼されるようになることも少なくないと思います。
われわれ施工管理者と、職人さんたちの信頼関係が深まっていくと、現場に一体感が生まれ、突発的なトラブルが発生しても柔軟に、かつ的確に対処できるようになります。現場条件や工期が厳しいときも、イメージしたとおりに現場を動かすことができるようになります。
問題を乗り越えたときや、竣工したときの喜びや充実感も、一体感が強い現場ほど大きなものになるでしょう。このように、モノをつくるだけでない手応えを身にしみて感じることができるところが、この仕事の醍醐味だと感じています。
そして、現場のイロハを徹底的に覚えておけば、発注者や協力会社との折衝はもちろん、設計等の技術的スキルアップに必要な基礎知識も自然と得ることができていると思います。
発注者と協議する際に使用する資料や協議書を作成。
発注者から連絡が入り、急遽対応のために向かうことになった。
午後は現場へ足を運び、進捗状況や問題点など部下からの報告・相談を受ける。
現場では必ず協力会社の人と会話するよう心がけている。現場に対する要望も聞いておく。
休みの日は、おいしいものを食べに愛車で遠出することが多い。好きな70年代、80年代のハードロックの曲をかけながら運転をしていると、いい気分転換になりリフレッシュします。
自宅のCD棚。この中から数枚を選んで通勤時に聴いています。
「Led Zeppelin Ⅱ」
イギリスのハードロックバンドのアルバム。通勤時の車中で聴いています。
公共工事では、現場代理人と監理技術者という役職が必要となります。監理技術者とは、「工事の施工管理に対するすべての責任を負う」立場です。この重要な役職を、入社10年にも満たない頃に務める機会がありました。その現場は、同じ京奈和自動車事業のなかで、複数の建設会社が隣接して施工していた工区でした。他社の監理技術者は、40代後半のベテランばかりで、ひときわ若かった私は経験不足が明らかであり、発注者からもそう見られていました。
しかし、「五洋建設の看板を背負っている、いいものをつくらなければいけない」と、自分自身に強く言い聞かせ、発注者と対等に話ができるよう毎日遅くまで仕事をしながら勉強もし、発注者の質問や要望に的確に答えられるよう、細かいところまで協力会社と打ち合わせを重ねました。
正直、体力的にも精神的にも厳しいものがありました。しかしながら、あの経験が今の私の礎になっていることは間違いありません。努力は裏切りません。
石内より応募者の皆さまへ。(動画 1:52秒)
※内容はすべて取材当時のものです。
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