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五洋建設に入社を決めた理由を教えてください。
森川大学時代、長期休暇のたびにエジプトで、遺跡の発掘作業を手伝っていました。そこは、すぐに断水したり停電したりと、インフラが整っているとは言い難かったのですが、現地の人と共に手を動かすのがとても楽しく、充実した時間を過ごせた実感がありました。この経験がとても印象的だったので、就職活動では海外、特に開発途上国に進出している企業、インフラ関連に携われる企業、モノづくり企業の3つを条件に絞り込んでいきました。その結果、縁あって出合ったのが、五洋建設でした。
藤岡私も海外経験が大きく影響した点は、同じです。小学1年生から3年生まで、アメリカのマサチューセッツ州で暮らしました。そのときの経験から、海外で働きたいと強く思うようになっていました。大学で学んだ建築を活かすなら、世界で大規模な建設プロジェクトをいくつも手掛けている五洋建設がいいだろうと思ったのです。
ですから、面接のときも入社した後も「海外へ行かせてください。」と事あるごとに上司に伝えていました。すると上司には、「まずは1級建築士と、1級施工管理技士資格を取得してからだ」と言われました。猛勉強しましたよ。その結果、4年目に施工管理技士を、5年目に1級建築士を取得しました。そして6年目の春、念願だった海外勤務が決まりシンガポールへ来ています。
森川すごい。私は、海外へ行きたい気持ちはありましたが、途上国へ女性が赴任するのは安全面の確保など大変な部分も多いため、海外に関わる事業を国内からサポートするバックオフィスでの仕事をするのだろうと思っていました。ですから、シンガポールへの赴任を告げられたときは、嬉しいながらも心のどこかで『まさか』と思いました。