お客様にご満足いただき、
末永く愛される建物をデザインする。
板東 真央
Masahiro Bando
建築部門 建築本部 建築設計部
2010年入社/理工学研究科 感性デザイン工学専攻 修了
建築部門 建築本部 建築設計部
中国支店 建築部 設計課(応援)
現職
意匠設計とは、施主や建物を使用する人のニーズを満たす建物の姿・形を、敷地条件や法的制約などを踏まえながら決定することです。たとえば、うなぎの寝床のように細長い敷地や正方形の敷地、傾斜地では、建物の配置や形、敷地の使い方が異なります。建設場所によって、建物の高さや用途、隣接する道路からの距離など、さまざまな制限が法令で決められていることも少なくありません。また、建物の用途に応じた「使いやすさを考慮した設計の基本」というものも存在します。現在私が担当している倉庫や物流センターであれば、トラックが敷地に入ってくる様子が見やすい場所に管理棟を配置するとか、大型車両が旋回するのに必要な車路スペースを確保するといったものがそうです。
意匠設計担当者は、このように敷地条件や法令などを調べ、施主をはじめとした社内外の関係者と何度も打ち合わせを繰り返しながら、建物の形を設計図へ起こしていきます。設計図にも3段階あり、設計の方向性を決める「企画設計」から建物の基本的なプラン・仕様などを図面に落とし込んだ「基本設計」、工事の実施および見積書の作成に必要な詳細事項を定める「実施設計」と、順に作成していくことになります。
こう話すと、業務のほとんどを設計図の作成に費やしていると思うかもしれませんが、諸官庁への申請・届出書類や議事録の作成、工程・設計費の管理の他、設計図通りに工事が実施されているかどうかの確認なども行っています。意匠設計者としてプロジェクトを進める上で欠くことのできない業務です。効率的な時間配分を意識しながら仕事をしています。
意匠設計といっても、建物の美観ばかり追求するわけにはいきません。建物の使い勝手や工事の効率、建設コストも念頭に置く必要があり、それらのバランスをどうやって取るか、いつも葛藤しています。実際、「設計上、格好良い納まりになった」と思っていたのに、「安全・品質や施工性・経済性が伴っていない」と上司に指摘されることもしばしばあります。設計するときは、過去図面なども参考にしながら自分なりに社内の知見を吸収するよう心がけてはいますが、「まだまだ足りない」と力量不足を痛感させられます。
そんな私の当面の目標は、細部にまで目が行き届いた質の高い設計図を描ける力量を身につけることです。そしていつかは、「地域に愛され、永く使われる建築」をつくれる設計者になりたいと思っています。そのためには、知識もさることながら、人々の感性に強く訴えかけられる意匠というものを理解しなければなりません。その意匠を設計に落とし込めるだけの実力も必要です。少しずつでも目標に向かって前進するため、貪欲に知識や経験を蓄えていきたいと思っています。
建築確認申請など、申請書を持って関係機関へ出かけることもある。
建築条件や発注者の意向など、設計にもれがないか事細かく確認していく。
安全・品質や施工性・経済性が伴った納まりになっているか、上司に確認してもらう。
過去の設計例や関連法令など、設計を固めるまでにはさまざまな資料を調べることが多い。
茶室に興味を持ち、習い始めた茶道。心が安らぐだけでなく、交友関係が広がるのも魅力。
建築を見に行くのは最も楽しい勉強。ガウディのサグラダファミリア。完成後にまた来たい!
闘牛発祥の地、スペインのロンダにて妻と。上に見えるのはヌエボ橋。
友人と行った長野県南相木ダム。
「ウォーターマン」
建築士1級に合格した際、妻からプレゼントされたもの。書き味が良く、大切に使っている。
入社1〜2年目に、「カップヌードルミュージアム」の建設プロジェクトに携わりました。当時は新米設計者の一人に過ぎませんでしたが、施設監修を務めていた世界的アートディレクターの凄みを間近で感じることのできた貴重な機会となりました。建物の内外装デザインだけでなく、展示内容や映像、ロゴ、商品開発、従業員のユニフォームに至るまで幅広く立案し、多くの関係者の意見を吸い上げながら洗練されたデザインやコンセプトをまとめあげていく手腕には、ただただ圧倒されたものです。
同時に、いつの日か「このような世間的にも注目度の高いビッグプロジェクトに主担当としてかかわれるくらいの存在になろう」という目標を持つことも。あのときの体験は、今でも私のモチベーションを高める原動力の一つになっています。
板東より応募者の皆さまへ。(動画 1:33秒)
※内容はすべて取材当時のものです。
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培ってきた志は、今も私たちの "CORE" として活き続けています。
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