事業戦略について
About Business Strategy
- Q.1目指す企業像に「臨海部ナンバーワン・コントラクター」を掲げていますが、強み・競争力・優位性はどんなところにありますか?
- 当社は海の土木工事を得意とする会社として広島県呉市で創業し、日本のみならず世界各地の臨海部の土地造成、港湾整備等を行なってきました。臨海部は、海と陸の物流の結節点であるだけでなく、産業の集積地でもあり、都市再生、国際競争力強化のためのインフラ整備、それを守るための防災・減災対策など、旺盛な建設需要が見込まれるエリアです。かつ、創業120年余の歴史と実績が詰まっており、海の土木だけでなく、陸の土木、建築に至るまで五洋建設グループの技術、経験がトータルに活かせる可能性があります。
※当社の臨海部での実績については、当ホームページの「五洋建設の臨海部における工事」をご覧ください。中部国際空港 東京湾アクアライン川崎人工島「風の塔」 四川ダム 大和ミュージアム
- Q.2経営方針について教えてください。
- 当社は、「社会との共感」「豊かな環境の創造」「進取の精神の実践」という経営理念のもと、臨海部ナンバーワン・コントラクターとして、魅力ある空間の創造、優れた技術と確かな品質の保持、真に豊かな環境の次世代への継承を追及しています。
建設業を取り巻く事業環境は、アベノミクスの財政政策、成長戦略の効果で好転するとともに、東南アジアでも引き続き旺盛なインフラ投資が期待されます。加えて、2020年の東京オリンピック・パラリンピックが、当社の得意とする臨海部を中心に開催されることが決まったことから、長期的スパンで取り組める環境が整ってきました。これを好機として事業拡大、経営基盤の強化に取り組んでまいります。その基本は技術であり、人です。個々人の力を伸ばすとともに、それらを結集して総合力を発揮し、名実ともに「臨海部ナンバーワン・コントラクターを」目指します。
- Q.3国内土木事業、国内建築事業、海外事業の割合について教えてください。
- 2018年3月期の売上高(完成工事高)は以下の通りです。
国内土木事業:1,720億円
国内建築事業:1,364億円
海外事業(土木・建築):1,901億円
開発事業等:7億円
※売上高は単体の数字です。
- Q.4技術研究所での具体的な取り組みについて教えてください。
- 臨海部ナンバーワン・コントラクターとしての技術基盤強化と都市土木分野の強化を目指して、拡大が見込まれる技術分野におけるブランド技術の開発・普及につとめています。
近年は、港湾・空港施設の耐震化技術や液状化対策、浚渫土の有効利用、海域環境技術の開発に重点的に取り組んでいます。建築においては、営業強化分野(物流施設、生産施設、住宅)の顧客ニーズに沿った戦略的技術開発や環境配慮や省エネ、リニューアル分野の技術開発に積極的に取り組んでいます。
- Q.5海外事業について教えてください。
- 当社はスエズ運河拡幅工事(1961〜67、75〜80)で本格的に海外進出し、近年ではシンガポール・香港を中心に東南アジアで大型埋立工事のみならず、シールドトンネルや高層建築、文化施設など地域の象徴となる建物の建設に参画しています。
当社グループの海外事業の大半を占める東南アジアでは、港湾をはじめとする物流施設の建設やエネルギー関連施設など建設需要は堅調であり、当社の受注も2006年度以来順調に推移しています。今後もシンガポール・香港を中心に安定的に事業を継続していきます。現在、150名程が海外に派遣され、ローカルスタッフと共に現地で業務を行なっています。
現在、シンガポールではチャンギ空港拡張準備工事、センカン総合病院などの工事を行っています。香港では大型海底トンネル建設工事、ヒンキン駅舎新設工事など、10大インフラプロジェクトに代表される土木、建築工事に取り組んでいます。ジュロンアイランド埋立
(シンガポール)アートサイエンス・ミュージアム
(シンガポール)カイタッククルーズターミナル
(香港)KCRC 西線チュンワン駅
(香港)
- Q.6環境への取り組みについて教えてください。
- 当社グループでは「豊かな環境の創造」を経営理念のひとつに掲げ、豊かな自然環境を守るとともに、創り出し、後世に伝えていくことが、社会生活、経営活動の礎であると認識しています。
建設廃棄物の減量化およびリサイクルの推進、環境配慮設計、関連技術の開発など、その活動は多岐に及びます。
※詳しくは当社ホームページに掲載しております「CSR報告書」をご参照ください。