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五洋建設は、1896年広島県呉市で水野組として創業し、創業129周年を迎えました。海の土木から始まり、陸の土木、建築へと業容を拡大してきました。海外においても、1961年のスエズ運河改修工事を嚆矢として、1964年に進出したシンガポールを拠点に、数多くの記憶に残るプロジェクトを手がけてきました。過去4年間は国際部門の工事損失によって利益面では低迷しましたが、国内土木と国内建築の大幅な事業量増加によって2024年度には連結売上高が過去最高の7,000億円を超えました。中期経営計画最終年度の2025年度は、当初計画通り過去最高益を更新する見込みです。三部門がバランスよく利益貢献する会社へとさらなる成長を目指します。
五洋建設グループは、サステナビリティ経営を実践する「真のグローバル・ゼネラルコントラクター」を目指しています。「真のグローバル・ゼネラルコントラクター」とは、土木部門・建築部門・国際部門の部門間の垣根が無く、国籍、性別、専門分野を問わず、多様な人材が公平に活躍し、そして成長を実感できる、部門間連携とDE&I(Diversity, Equity &Inclusion)が当たり前の会社です。当社グループは、「良質な社会インフラ・建築物の建設こそが最大の社会貢献」と考えて、建設事業活動を行います。事業活動において、技術に裏打ちされた確かな安全と品質の提供はもちろんのこと、ESGの観点からあらゆるサステナビリティの課題に真摯に取り組むことで、臨海部と海外に強みを持つ真のグローバル・ゼネラルコントラクターとして社会の持続的発展に貢献します。
当社グループは、2023年5月に発表した中期経営計画(2023〜25年度)において、サステナビリティ経営を実践する「真のグローバル・ゼネラルコントラクター」をビジョンに掲げ、あらゆる事業活動、企業行動においてグローバルな視点から「サステナビリティ」の課題に真摯に取り組んでいます。協力会社や取引先と一体となってサステナブルな建設事業活動を実践することで、当社グループの持続的かつ安定的な成長につなげたいと考えています。そのため、ESGの観点から8つのマテリアリティを特定し、サステナビリティ経営を推進するための体制・仕組みづくりを構築してきました。2024年度から、「サステナビリティの取組みは現場から」をスローガンに、サステナビリティ経営を国内外の事業所および現場の隅々に根付かせる取組みを推進しています。
サステナビリティ経営の基盤は誠実な企業活動であり、役職員には高い倫理観とコンプライアンス精神が求められます。法令遵守はもとより、競争性や透明性、アカウンタビリティの確保に一層取組み、公正で誠実な企業活動を徹底してまいります。サステナビリティ経営を当社グループのみならず、協力会社、取引先に浸透させるため、国内外の事業所に理念体系(経営理念、ビジョン、マテリアリティ、行動規範)を掲示しています。さらに、2024年度から、グループ会社を含む国内の現場の朝礼で、毎週1回サステナビリティ経営の具体的な取組みを紹介するサステナビリティ朝礼を、また海外では、シンガポールでサステナビリティの取組みを表彰する「サステナビリティ・アワード」を始めました。2025年度はサステナビリティ朝礼とサステナビリティ・アワードを国内外で展開します。
また、サステナビリティ経営のもう一つの基盤が人間尊重です。安全最優先の労働安全衛生の確保にこれまで以上に努めるとともに、マテリアリティの一つに掲げた「人権の尊重と持続可能なサプライチェーン」についても具体的な取組みを一層深化させます。人権の尊重に関しては、2024年度は人権モニタリング結果に基づいた改善計画の検討や、人権ダイアログ等を実施、さらには自社グループを対象としていた人権DD(デューデリジェンス)を取引先へと拡大しました。2025年度からは、拡大した人権DDを通じて見えてきた課題に対応するための個別施策の実施と、定期的なモニタリングを行います。持続可能なサプライチェーンの構築に関しては、主要な取引先を対象に自己評価質問表(SAQ)への回答依頼や、結果に基づく取引先訪問を行いました。また、持続可能なサプライチェーンを構築するためには、協力会社・取引先に対する労務費や資材価格の適正な価格転嫁は我々の責務です。これらの取組みを通じて、協力会社・取引先との信頼関係を構築し、サステナブルな建設事業活動を実践します。
また、事業量の拡大を支える人財戦略として、多様な人材を確保・育成するとともに、国籍、性別、専門分野などを問わず、公平に活躍できる職場環境を整えるため、DE&Iを推進しています。職員が計画的に休暇をとって働けるよう、週休二日の確実な取得と、隔月45 時間以内勤務制の徹底による時間外労働の上限規制遵守を徹底します。BIM/CIM やAI等の活用によるDX の推進、建機・作業船の自動・自律化、プレキャストコンクリートの活用によって、さらなる生産性向上、省人化を図るとともに、現場サポート体制の拡充等を継続します。
さらには気候変動問題への対応として、当社のDNAである進取の精神でGX(グリーントランスフォーメーション)を推進しています。建設事業活動におけるCO2削減の取組みはもとより、洋上風力発電の建設やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の建築を通じてカーボンニュートラルの実現に貢献します。
五洋建設グループは、「サステナビリティの取組みは現場から」をスローガンに、協力会社や取引先と一体になってESG(環境、社会、企業統治)の観点からサステナブルな建設事業活動を推進してまいります。今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

