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自動溶着・品質管理システムのページです。
自動溶着・品質管理システム
概要
山岳トンネル工事での防水シートの溶着作業は熱練エ(2〜3人)が狭小な足場上で行うことが一般的です。また、溶着部の品質管理は、検査担当者(1人)がトンネル延長10m程度に1回の頻度で行う加圧検査試験が一般的であり、不合格の場合には不良箇所を目視で探し出す必要があります。
そこで当社は、大栄工機(株)と共同で防水シートの自動溶着システムを開発し、作業員の技量によらず、足場に上ることなく操作者1人で防水シートを確実に溶着することを可能としました。さらに、熱画像リモートセンシング検査技術を搭載することで、溶着をしながらリアルタイムに溶着品質を自動で全数確認することを可能としました。

自動溶着システム全景
特長
溶着装置に防水シートをセットし、自動溶着システムと熱画像リモートセンシング検査ソフトを簡単なボタン操作で起動します。シンプルな作りで、誰でも簡単に扱うことができます。
シートのたわみやよれに自動で追随する
シーソー、スライド、回転機構、バランサーの搭載により、溶着ラインの3次元的なたわみに追随して移動しながら溶着できます。
自動溶着・品質管理システム
自動溶着装置
溶着部によらず走行速度を一定にする
首振り機構部にセンサーを設置し、溶着機の位置にあわせて自動で走行部の速度調整することで、溶着速度を一定に保ち、均一に溶着できます。
溶着と同時にリアルタイムで品質検査を行う
赤外線カメラで溶着部の防水シートの表面温度を測定し、接合面が溶着に必要な温度に達しているかの判定を行います。すべての溶着部の品質はリアルタイムで画像認識され、不良箇所を検知した際には即座に警報を発します。
合 格:防水シート表面温度から定まる閾値<溶着部温度
不合格:防水シート表面温度から定まる閾値≧溶着部温度
熱画像リモートセンシング検査技術開発者:九州大学、環境・遮水管理センシング技術研究会
赤外線カメラ取付位置
検査画像例