ページの先頭です
ページ内移動用のリンクです



このページは、ホームの中のWhat's Newの中の2024年の中のケーブル敷設船(CLV : Cable Laying Vessel)の建造についてのページです。

What's New

ケーブル敷設船(CLV : Cable Laying Vessel)の建造について

2024年12月10日

五洋建設株式会社(代表取締役社長 清水琢三)は、洋上風力建設に用いる大型自航式ケーブル敷設船(以下、CLV)の建造契約を、2024年12月3日、PaxOcean Group社(CEO Tan Thai Yong)と締結しました。

我が国における洋上風力発電は、主として着床式洋上風力の整備が港湾区域で進められていますが、2027年度以降、一般海域において建設工事が本格化する見込みです。
当社は、海洋土木のリーデイングカンパニーとして、我が国の洋上風力発電の供給拡大に貢献すべく、SEP船(風車据付船)など、洋上風力建設に必要な大型作業船の建造等に積極的に取り組んできました。

このたび、風車建設工事から電力ケーブル敷設工事へと事業を拡大するため、一般海域はもとより将来のEEZにおける洋上風力建設を見据えて、世界最大級かつ最新鋭の大型ケーブル敷設船(CLV)を建造します。本CLVは着床式のみならず、浮体式洋上風力、さらには海底直流送電の電力ケーブルの敷設工事にも利用することができます。
建造するCLVは、5,000t×2基(合計10,000t)のカルーセル(ケーブルタンク)を搭載した大型自航式ケーブル敷設船であり、気象海象条件の厳しい外洋においても効率よく安全にケーブルを敷設することが可能です。また、最新型のトレンチャー(埋設機)とワークROVを搭載し、ケーブル埋設作業を効率良く行うことができます。

船体設計はCLVの設計実績を多く持つSalt社(ノルウェー)に、船体建造はSEP船(風車据付船)「CP-16001」を建造したPaxOcean Group社(シンガポール)に発注します。また、トレンチャーとワークROVは、多くの実績を持つSMD社(イギリス)の最新機器を搭載します。
CLV船体については、当社子会社(設立予定)(保有比率50%)と芙蓉総合リース株式会社(代表取締役社長 織田寛明)(50%)が、CLVに搭載するトレンチャー(埋設機)およびワークROVについては、当社子会社(設立予定)(65%)と株式会社小島組(代表取締役社長 小島徳明)(35%)が共同保有します。また、運航については小島組に運航管理業務を委託する予定です。
CLVの建造費は、本体約310億円に、トレンチャー及びワークROV約55億円を加えて約365億円で、2028年2月に完成、2028年度上期からの稼働を予定しています。

本CLVは、「安全かつ高効率な施工」ならびに「リーズナブルな建設コスト」の実現を通じて、日本の洋上風力発電の普及・推進に大きく貢献するものと確信しています。

CLVのイメージ図

イメージ図

特長

  • 5,000t×2基のケーブルタンクを搭載し、大型ウィンドファームに対応可能
  • 着床式および浮体式の風車間ケーブル、揚陸ケーブルの敷設・埋設に対応可能
  • 海底直流送電ケーブルの敷設・埋設に対応可能
  • 最新型のトレンチャー、ワークROVを搭載し、効率の良いケーブル敷設・埋設を実現
  • 自動船位保持装置(Class NK DPS2)(7基のスラスター、合計出力16,000kW以上)を搭載し、高い位置保持能力を有する
  • CN対応として、バッテリー蓄電システムの搭載、メタノールレディー仕様

建造スケジュール

2024年12月3日 造船契約締結
2028年 2月 完成・引渡し


ページの終わりですページの先頭へ戻る