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2013年
シェル型浸透固化処理工法を開発のページです。
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シェル型浸透固化処理工法を開発
〜液状化対策工法で大幅なコストダウンが可能に〜
2013年06月04日
五洋建設株式会社(社長:村重芳雄)と独立行政法人港湾空港技術研究所(理事長 高橋重雄)は、平成10年に共同で開発した浸透固化処理工法を改良し、液状化対策工法(溶液型薬液注入工法)として大幅なコストダウンを実現しました。
阪神淡路大震災、東日本大震災の際にも発生した液状化による被害は、社会的・経済的な問題として大きくクローズアップされており、港湾の岸壁や空港滑走路、コンビナートの既設タンクなどでは液状化対策が実施されつつあります。当社と港湾空港技術研究所が開発した浸透固化処理工法は、構造物を供用しながら液状化対策を可能とした技術で、東日本大震災の際にも、仙台港、仙台空港の浸透固化処理工法で液状化対策を施工した個所は、液状化による被害は無く、その効果は実証されています。しかしながら、浸透固化処理工法は、高い液状化対策効果や曲がり削孔など適用範囲の広さが優れている特徴を有している一方、薬液単価が高価であるとういう課題がありました。そのため、同様な効果を得られる、より安価な改良形式の開発が求められていました。
シェル型改良固化体の変形抑制メカニズム図
本工法は既に北海道石狩湾新港における現地施工実験で施工性の確認を行い、遠心模型実験および室内実験で液状化に関する改良効果を確認しています。
現在、港湾地域では公的施設はもとより、民間施設においてもBCP観点から液状化対策の需要は高まっており、当社は、さまざまな港湾施設を中心に、本技術による液状化対策を提案してまいります。
今後も、当社は、建設業として安心・安全な社会を提供すべく更なる技術開発を推し進め、防災・減災に向け大きく貢献してまいります。
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シェル型改良固化体の変形抑制メカニズム図
現場注入実験におけるシェル型改良固体(実物)