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2007年
携帯電話を活用した建設現場管理システムを構築のページです。
What's New
携帯電話を活用した建設現場管理システムを構築
〜生コンクリートの管理で職員の現場管理時間を大幅に効率化〜
2007年01月22日
五洋建設株式会社(社長 村重芳雄)と株式会社スカイコム(社長:荒武捷二)は「携帯電話を活用した建設現場管理システム」を共同開発しました。
今回開発したシステムは、生コンクリートの強度管理を効率化するもので、五洋建設が要件定義を行い、スカイコムがシステム開発を行いました。
携帯電話とインターネットサーバーを用いて施工管理を行うシステムは、従来にない新しい方式です。
はじめに
建設物の安全性を確保・確認するために生コンクリートの強度管理は非常に重要性の高い業務です。しかし、従来の管理は実地での数値の転記や一覧表の作成など、職員にとって負荷がかかる業務でした。
今回その負荷軽減のために、携帯電話を用いて生コンクリートの強度を効率的に管理 できるシステムを構築しました。
2006年12月に五洋建設の土木工事事務所で行った当システムの試験導入では、職員の現場管理に費やす時間を1日当たり、10%以上縮減致しました。
また、職員が現場を管理する時間を増やすことで、建設物の品質向上にも貢献いたします。
当システムの特長
- 携帯電話を利用するので職員の所有率が高く、新たな設備投資が不要です。
- 簡単な操作で、誰でも使用できます。
- 土木・建築工事を問わず、幅広い工種に導入可能(海洋土木工事にも導入可能)です。
- 送信されたデータがそのままデータベース化され管理帳票の作成の手間が省けます。
作成できる管理帳票
- 一覧表(現場試験+1週4週強度試験結果)
- 現場試験 工程能力図
- 現場試験 結果計算シート
- 現場試験 ヒストグラム
- 4週試験 結果計算シート
- 4週試験 工程能力図
- 4週試験 ヒストグラム
当システムによる現場管理時間の削減効果
従来の方法で、1日約120分かかっていた管理業務をシステム化で、不要にしました。
内訳:現場と工事事務所の往復+データの入力・整理・分析・出力に要する時間
1日の労働時間を9時間、職員2名と想定し、10%以上の管理時間削減を実現しました 。
対応機種
FOMA9シリーズ(NTTdocomo) ※他社及び他シリーズへの対応は検討中です。
1現場あたりの新規導入コスト
新規導入費用:10万円
サービス費用:月額 5万円 利用者は5ライセンスまで(追加は5ライセンス単位)
当システムの販売予定
スカイコムが、2007年6月から、地場の中小の建設会社向けに販売を致します。
2007年度は約50社の導入を目標にしています。
当システムの今後の展開
(1)用途の拡大
今回の生コンクリート管理のシステムを1つのプラットフォームとし、その他の施工管理要件にも活用を幅を広げてまいります。
・安全管理 (日常の安全点検などに使用)
・品質管理 (統一フォーマットを作成して)
・施工管理 (メモ帳に記入していた事項を携帯電話から入力)
など
(2)機能の向上
・帳票のPDF化(原本性の確保)
(3)導入の拡大
五洋建設では、2006年12月から、首都圏土木工事2件にて試験導入を実施しました。今後は、土木・建築を問わず、全社的に導入を拡大してまいります。