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国立医薬品食品衛生研究所建築工事(東京建築支店)

研究施設機能のより一層の向上を

現場位置図現場位置図

羽田空港の多摩川対岸、京浜工業地帯に位置する川崎市殿町にて、ライフサイエンス・環境分野における世界最高水準の研究開発から新産業を創出する国際戦略拠点「キングスカイフロント」の形成が進んでいる。同拠点は、国家戦略総合特区、国家戦略特区、特定都市再生緊急整備地域に指定され、規制緩和や税政上の支援措置などの対象区域である。現在、空港と隣接する立地を活かした街づくりが進行中である。
140年にわたり日本の医薬品や食品の安全確保を担ってきた国立医薬品食品衛生研究所は、施設の老朽化や狭隘化による業務への支障を解消するため、世田谷区より同拠点に移転、先導的役割を担う研究施設として地域の顔となり生まれ変わることになった。
当社は、国家戦略特区の中心「キングスカイフロント」の顔となる研究施設を建築する一大プロジェクトに携わっている。

  • 管理・研究棟(管理・研究エリア)の北西側外観(2015年12月1日)管理・研究棟(管理・研究エリア)の
    北西側外観(2015年12月1日)
  • 管理・研究棟(管理・研究エリア)の北西側外観(2017年3月7日)管理・研究棟(管理・研究エリア)の
    北西側外観(2017年3月7日)

墜落災害を防止 高所作業の安全性を最優先

完成予想パース完成予想パース

同研究所は、管理・研究棟、NMR棟、危険物倉庫・力学研究室、薬用植物栽培棟など6棟で構成される。
中核施設となる管理・研究棟は4階建だが、その高さは通常のビルの7〜8階建に相当する。天井高は2.7mと通常の高さであるが、研究所の特徴として各種ダクト、配管といった大きなスペースを必要とすることから、1フロアの階高を5.5mとしそのほぼ半分を天井裏が占める。
階高5.5mの躯体工事では、高所作業の安全を図るため、全面ステージ型支保工を、フロアにすき間なく組み立てて作業を進め、同時に高所作業車も稼働させた。最盛期には、当社だけでも50〜60台、現場全体では100台以上の高所作業車が活躍した。高所作業だけに、墜落災害を防ぐため、安全性の確保を最優先とした施工が進められた。

施工中の室内施工中の室内

管理・研究棟は、執務室と標準・特殊実験室からなる管理・研究エリアと、動物飼育・実験室と機械室からなる動物・エネルギーエリアの2つに分かれている。
施工にあたっては、同研究所のさまざまな部署の要望に対応するため、発注者、管理者および機械・電気設備業者が一堂に会して複数回にわたり協議を行った。なかでも動物・エネルギーエリアは各部屋、それぞれの使用目的に合わせ、納まりや電源、コンセントやスイッチの位置に至るまで担当者と打ち合わせを重ね、工事が進められた。
また、羽田空港に近接する現場周辺は、航空法による高さ制限を受けている。そのためクレーン作業の計画も法に則ったものとなり、屋上への荷上げ作業は高さ制限を超えるため22時から翌5時までの夜間作業となり、赤色灯をつけて行わねばならなかった。

  • 管理・研究エリア管理・研究エリア
  • 動物・エネルギーエリア動物・エネルギーエリア

人命の安全と施設の機能を確保

内部支保工の状況内部支保工の状況

同研究所は、国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「官庁施設の総合耐震計画基準」による構造体の耐震安全性の分類T類に分類される。大地震後、建物を補修することなく使用できること、人命の安全確保に加えて充分な機能確保が図られていることが耐震安全性の目標とされている。頑丈で地震に耐えうる躯体として要求に応えている。
機能の確保では停電時には発電機を稼働させ、研究所の機能を維持できるよう整備されている。

施工中のオイルタンク施工中のオイルタンク

また、多摩川直近に位置するため地震時の津波対策も講じられている。地盤を1m嵩上げするとともに、電気室等、重要な部屋には防水扉と防潮板を設置して万が一の津波の建物への流入を阻む。災害時にも研究所の機能を損うことないように備えている。

五洋建築ブランドに誇りを持ち、工事完成に邁進

工事所長 武井 俊一工事所長 武井 俊一

当工事場所は、かつて自動車工場の敷地であった。工場解体時に、近隣の方々へ振動騒音の迷惑をかけたことを耳にした武井俊一工事所長は、工場着工前に近隣への工事説明会を行い、その後も町内会とのコミュニケーションを欠かさず、近隣の方々と友好的な関係の構築に努めている。また、年2回の地域の清掃活動や盆踊り前の草刈りにも参加している。
武井所長は、モットーのひとつに「緊張と緩和」をあげ、メリハリをつけて仕事をすることを大事にしている。
「仕事をするときには全力を傾けて仕事をし、休みには好きなことをしてストレスを発散、英気を養いそしてまた仕事に勤しむ。それが良い仕事をするためのルーティーンになっています」と語る。
当工事は大規模で職員も多い。個々が能力を発揮し、成長できるような人員配置や環境を整え、コミュニケーションをとることを常に意識している。「国土交通省の発注工事で、これだけの大規模な研究所を当社単独で受注することは少ないと思います。『良い建物を建てる』という強い決意のもと、職員全員で五洋建築ブランドに誇りを持ち、工事完成に取り組んでいきたいと思います。」と思いを語ってくれた。
新たな研究所の開業は2017年度。先進技術が集積する「キングスカイフロント」で先導的役割を担う研究施設として地域の顔となる。また、当社の研究施設建築における技術力をアピールする施設にもなり、今後の営業活動の大きな力になるであろう。

工事名称 国立医薬品食品衛生研究所他(14)建築工事
施工場所 神奈川県川崎市川崎区殿町
工期 2014年12月18日〜2017年6月30日
発注者 国土交通省 関東地方整備局
設計 (株)日建設計
監理 国土交通省 関東地方整備局 横浜営繕事務所
日和エンジニアリング・美景舎設計共同体
施工者 五洋建設(株)
工事概要 構造 鉄筋コンクリート造 地上4階
建築面積 9,466.98m2
延床面積 31,613.63m2


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