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プロジェクト
プロジェクトストーリー
廿日市市新宮島水族館整備事業のページです。
施工現場である宮島は国内だけでなく海外からも多くの観光客が訪れる場所だ。
本土からの交通手段は定期便のフェリーだけであり、しかもフェリー桟橋から現場までの道幅は狭く、かつ島内には生コンのプラントも無い。
そこで、施工の効率化と安全性を図るため、現場敷地近くの仮設ヤードに耐荷重約30tの工事専用の仮設桟橋を設置したほか、ヤードから現場敷地内への途中の既設橋を耐荷重14tから耐荷重26.5tへと鉄骨で補強し、資機材の搬入ルートを確保した。
また、資材・工事車両・重機の運搬用には海上輸送用のフェリーバージ(1,300m3積)を活用、生コンは仮設桟橋へ着けたプラント船で調達するなど、土木部門と社内連携を図り、当社の強みである海上土木のノウハウを活かした施工を行っている。
仮設桟橋へのフェリーバージ着桟状況
プラント船による生コン調達状況
和風を意識した外装
宮島は、風致地区、文化財保護法、自然公園法などの指定地区である。このため、工事に際しては、事前に関係各省庁や自治体からの許認可取得(申請から取得まで最短で3ヵ月)が必要であり、新水族館施設自体はもとより、施工中の段階においても徹底した景観対策を行っている。
例えば、工事着手前には、フェリーや観光船が往来する海上からどのように施工現場が見えるか検証するため、施工予定地の海上からの写真に透明フィルムを重ね合わせてモンタージュを作成、仮囲いや足場のシートのサンプルを提出した。
このほか、低騒音、低振動型重機の使用し、工事期間中は濁水処理設備を設けるなど、観光地・宮島における環境面での配慮も心がけながら工事を進めている。
完成予想図
内観(ゆったり水槽)
工事名称 | 廿日市市新宮島水族館(仮称)整備事業 | |
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工事場所 | 広島県廿日市市宮島町 | |
工期 | 2009年3月17日〜2011年7月31日 | |
発注者 | 宮島アクアパートナーズ(株)(特別目的会社) | |
設計・監理 | (株)大建設計 | |
施工 | 五洋建設・増岡組・伏光組建設工事共同企業体 | |
工事内容 | 主要用途 | 水族館 |
構 造 | 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) | |
地上2階 地下1階 | ||
敷地面積 | 7,218.27m2 | |
建築面積 | 4,098.66m2 | |
延床面積 | 5,822.55m2 |