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南本牧ふ頭鋼板セル・アーク製作及び築造工事

鋼板セル設置状況

欧州・北米航路の寄港地となる地域ハブ港を目指して

東京湾、伊勢湾、大阪湾に、拠点となる「地域ハブ港」をつくることで基幹航路を確保し、日本の物流を活性化させる、「スーパー中枢港湾プロジェクト」。スーパー中枢港湾の一つである横浜港の南本牧ふ頭では、現在、欧州・北米航路の大型コンテナ船が寄港できる地域ハブ港として、日本の物流活性化の役割を担う、安全性の高い耐震強化岸壁の建設を目的とした事業を展開している。
当社は、既に供用中の水深-16mの2つの岸壁(MC-1、MC-2)に続き、現在、3つ目(MC-3)となる水深-20mという日本最大級の岸壁の建設を進めている。

  • 位置図(提供:横浜市港湾局)位置図(提供:横浜市港湾局)
  • 完成予想図(提供:横浜市港湾局)完成予想図(提供:横浜市港湾局)

鋼板セル工法で安定性に優れた岸壁築造と作業の効率化

今回の岸壁築造工事では、「鋼板セル工法」が採用されている。

耐震強化岸壁断面図耐震強化岸壁断面図

本工法は、あらかじめ工場で加工された鋼板を陸上作業ヤードで溶接し、本均しした基礎捨石上に円筒状に組み立てた鋼板セルを設置して、巨大な壁を構成するものだ。

当工事では、直径24.5m×高さ32mの鋼板セルを5函製作した。

連続して設置した鋼板セルの中に土砂を詰め、セルとセルのすき間を曲線のアークで繋ぎ、前面及び背面に石材を投入して岸壁を構築している。この構造は、阪神・淡路大震災級の地震でも壊れない、耐震強化岸壁である。

また、本工法は、大型起重機船を使用した一括施工であるため、海上での作業時間が短縮される。これにより、現在供用中のコンテナターミナル(MC-1、MC-2)に支障を与えずに、作業を効率良く行うことが可能となり、工期短縮にも繋がっている。

安全施工の下、次世代の高規格コンテナターミナルづくりを目指して

工事所長 川島重雄工事所長 川島重雄

当工事では、周辺岸壁(MC-1,MC-2)が既に供用されているため、常に監視船を配備し、週に一度開催される安全衛生連絡協議会では、他工区の企業体の代表者とともに互いの進捗状況を確認し、事業全体の安全施工に取り組んでいる。

当工事の工事所長である川島重雄は、「残すところ、あと1ヵ月あまりとなりましたが、当社の港湾技術を活かして安全に施工を進めてまいります」と意気込みを語る。

将来のわが国の産業と経済を支えていく機能を持つこの南本牧ふ頭。完成すると、次世代の高規格コンテナターミナルが誕生することになる。臨海部ナンバーワン企業を目指す当社にとって、その技術力が存分に活かされた工事である。

工事名称 横浜港南本牧地区岸壁(-16m)(耐震)鋼板セル・アーク製作及び築造工事(その2)
工事場所 神奈川県横浜市中区南本牧地先
工期 2009年7月6日〜2010年8月11日
発注者 国土交通省 関東地方整備局
施工 五洋建設(株)
工事内容 床堀工 一式
本体工 鋼板セル製作・据付 Ø24.5m×H32.0m×5函
アーク製作・据付 R7.57m×H32.0m×10枚
基礎工 一式
裏込工 一式
仮設工 一式


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