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廿日市市新宮島水族館整備事業

2011年開催の山口国体の水泳競技場の舞台として

位置図位置図(画像拡大)

世界遺産、日本三景、瀬戸内海国立公園として多くの観光客に親しまれている広島県廿日市市宮島町。島内の世界文化遺産として名高い厳島神社から程近い場所で、現在、宮島水族館のリニューアル工事が進んでいる。
当工事は、旧水族館の老朽化やバリアフリーへの対応を図る廿日市市初のPFI事業によるものだ。

当社は、この事業において、特別目的会社(SPC)である宮島アクアパートナーズ(株)に出資、全面リニューアル工事に加え、2011年8月のオープン後15年間にわたり、新宮島水族館(通称:みやじマリン)の維持管理・運営に携わる。

海上土木の強みを活かして施工の効率化と安全性を確保

施工現場である宮島は国内だけでなく海外からも多くの観光客が訪れる場所だ。
本土からの交通手段は定期便のフェリーだけであり、しかもフェリー桟橋から現場までの道幅は狭く、かつ島内には生コンのプラントも無い。
そこで、施工の効率化と安全性を図るため、現場敷地近くの仮設ヤードに耐荷重約30tの工事専用の仮設桟橋を設置したほか、ヤードから現場敷地内への途中の既設橋を耐荷重14tから耐荷重26.5tへと鉄骨で補強し、資機材の搬入ルートを確保した。
また、資材・工事車両・重機の運搬用には海上輸送用のフェリーバージ(1,300m3積)を活用、生コンは仮設桟橋へ着けたプラント船で調達するなど、土木部門と社内連携を図り、当社の強みである海上土木のノウハウを活かした施工を行っている。

  • 仮設桟橋へのフェリーバージ着桟状況仮設桟橋へのフェリーバージ着桟状況
  • プラント船による生コン調達状況プラント船による生コン調達状況

景観と環境対策の徹底化で地域に優しい事業を展開

和風を意識した外装和風を意識した外装

宮島は、風致地区、文化財保護法、自然公園法などの指定地区である。このため、工事に際しては、事前に関係各省庁や自治体からの許認可取得(申請から取得まで最短で3ヵ月)が必要であり、新水族館施設自体はもとより、施工中の段階においても徹底した景観対策を行っている。
例えば、工事着手前には、フェリーや観光船が往来する海上からどのように施工現場が見えるか検証するため、施工予定地の海上からの写真に透明フィルムを重ね合わせてモンタージュを作成、仮囲いや足場のシートのサンプルを提出した。

このほか、低騒音、低振動型重機の使用し、工事期間中は濁水処理設備を設けるなど、観光地・宮島における環境面での配慮も心がけながら工事を進めている。

工事所長 三浦伸弥工事所長 三浦伸弥

既に建物外装までの施工をほぼ終えて、2月末までの進捗状況は約80%。水族館特有のアクリルパネル設置も完了した。5月からは実際に展示生物を実際の水槽に入れた試運転も始まる予定だ。

当工事の工事所長である三浦伸弥は「世界文化遺産に登録された宮島で水族館という夢のある建物に携わることができたことを誇りに思っています。訪れる方々に宮島の自然・歴史・文化を基調とした、『いやしとふれあいの空間』を提供できる施設を提供したいです」と語る。

工事着工後、既に10数回の現場見学会を開催し、マスコミ、発注者、観光客、地域の方々から、幅広く期待の声が高まっている。

営業力・建築・土木の技術力を結集した新宮島水族館整備事業。完成後は、当社の臨海部における技術力の高さと文化教育活動や観光振興と地域経済へ貢献する水族館となり、今後全国で予定されるPFI事業及び水族館建替え工事の手本となるであろう。

  • 完成予想図完成予想図
  • 内観(ゆったり水槽)内観(ゆったり水槽)
工事名称 廿日市市新宮島水族館(仮称)整備事業
工事場所 広島県廿日市市宮島町
工期 2009年3月17日〜2011年7月31日
発注者 宮島アクアパートナーズ(株)(特別目的会社)
設計・監理 (株)大建設計
施工 五洋建設・増岡組・伏光組建設工事共同企業体
工事内容 主要用途 水族館
構  造 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)
地上2階 地下1階
敷地面積 7,218.27m2
建築面積 4,098.66m2
延床面積 5,822.55m2


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