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357号湾岸千葉地区改良 その5工事

交通量の多い交差点の地下連続立体化道路構築へ

千葉県千葉市にある国道357号。首都圏の湾岸地区を結ぶこの幹線道路で、現在、登戸交差点・千葉市役所前交差点を連続しておよそ1kmに渡って立体化するという、国道357湾岸千葉地区改良事業が進んでいる。
これは、市役所、JR駅、そしてモノレール駅などの都市中枢機能が集中する千葉市役所交差点付近で交通渋滞が慢性化し、交通事故が多発しているため、交通円滑化による沿道環境の向上と、歩行者の安全性の確保を目的としたものだ。
本事業は地下部には通過車両専用のトンネルを、地上部には交差点を2段階右折から通常の右折構造へ改良し、幅の広い歩道・自転車道・植樹帯を設けるものである。
当社は、本整備事業の一環として、昨年3月から、千葉市中央区登戸1丁目交差点〜千葉市中央区新宿1丁目地先において長さ635m、掘削工約144,000m3、地盤改良工事と地中連続壁工事を担当している。

高精度の地盤改良工法を用いて施工を効率化

現在の海側の道路部分は、昭和30年代までは海岸線であり、昭和40年前後に埋め立てられたもので、海側道路と山側道路の土質も異なる。
地盤改良工事には、交差噴流式複合攪拌工法(JACSMAN工法)と超高圧噴射攪拌工法(スーパージェット工法)の2種類の工法が用いられている。
共同溝や下水管などの地下に埋設物がない場所には、攪拌翼の先端に交差噴流システムを使い、地盤に影響されずに均一な改良体を造成できるJACSMAN工法を用い、地下に埋設物がある場所には、空気と硬化剤を噴射するスーパージェット工法を用いるなど現場状況に応じて地盤改良工事を行い、効率化を図っている。

厳しい周辺環境の下、人に優しい街づくりに向けて

モノレール直下の千葉市役所前交差点モノレール直下の千葉市役所前交差点

当工事では、三点式杭打機などの大型重機作業の割合が多いことから、常に地盤強度を確認しながら表層改良などの杭打機の転倒対策を行っている。

また、この地域はモノレールをはじめ歩道橋など空頭制限があるため、場所に応じて使用する重機を選定し施工を行っている。さらに沿道の企業の営業時間外に施工を行うなど、地域の方々への配慮を最優先にして施工計画を立てて、実行している。

既に地中連続壁工事および地盤改良の一部を終えた当現場では3月末の出来高は15%程度である。

工事所長 松村紀甫工事所長 松村紀甫

これから、最難関と言われているモノレール直下を含む千葉市役所前交差点での地中連続壁および地盤改良工事が始まる。

当工事の工事所長である松村紀甫は「道路を共用しながらの施工であるため、工事の安全はもとより、歩行者や自動車の安全を最優先にしながら、工事を行っています。交通量の多い場所での昼夜施工という厳しい施工条件ですが、一つひとつの作業を丁寧にこなし、地域の方々に喜んでいただけるようなものを提供したいと考えています」と語る。

今後は、現場見学会を開催し、多くの人に現場を公開していくことも視野に入れている。当社の技術力と地域貢献に繋がる事業展開をアピールできる良い機会となるであろう。

工事名称 357号湾岸千葉地区改良 その5工事
工事場所 千葉県千葉市中央区千葉港地先
工期 2009年3月6日〜2011年3月25日
発注者 国土交通省 関東地方整備局
施工 五洋建設(株)
工事内容 工事延長 L=635m
掘削工 約144,000m2
地盤改良工 交差噴流式複合攪拌   Ø2.3m×2軸 約2,015本
超高圧噴射攪拌      Ø3.5m 約162本
超高圧噴射攪拌      Ø5.0m 約41本
仮設工 地中連続壁工(柱列式・5軸) 約685セット
路面覆工             約15,900m2
中間杭・継杭・斜材       約1,700t
切梁・腹起こし          約2,300t


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