![[人事部からのメッセージ]五洋建設株式会社 取締役執行役員 経営管理本部 副本部長(兼)人事部担当 佐々木邦彦](images/01_title.jpg)


わが国を取り巻く環境は、昨年来の世界経済の影響により、企業収益の減少傾向が続くなど、いまだ先行き不透明な状況にあります。建設業界においても例外ではなく、公共投資については景気対策が講じられているものの、設備投資や住宅建設の大幅な減少に伴い、依然厳しい経営環境が続いています。技術や経営に優れた企業でなければ、再編や淘汰を余儀なくされることでしょう。熾烈な競争を勝ち残っていくためには、「技術と品質に優る」ことこそが唯一の道だと考えます。当社は、臨海部NO.1企業としての強みを活かし、競争力の強化を図るとともに、協力会社も含めた顧客の皆様に「もう一度仕事をお願いしたい」と信頼される「確かな品質を約束する“こだわり企業”」を理想に掲げ、さらなる飛躍に向けた取り組みを続けています。
また、昨今の不祥事から、企業の社会的責任(CSR)を求める動きが高まっています。コンプライアンスなくして企業の信用は得られません。ここ数年、当社は、透明性・公正性の高い企業をめざし、全社を挙げてコンプライアンスの徹底を図っています。
こうした時代の変化に合わせ、私たちもスピード感を持って、ダイナミックに変化していかなければ勝ち残っていけません。しかし一方で、良いところ、優れたところは守り続け、次代へと受け継いでいきたいと考えます。なかでも、大事にしたいと思うのは、これまで脈々と息づいてきたチャレンジ精神です。たとえば、不屈の精神で切り開いたスエズ運河拡張工事。今から30年あまりも前の話ですが、不思議なことに、先人たちの想いは若い世代にも語りつがれ、そのDNAを継承しています。


入社後、私は現場事務、労働組合、経理、人事を経て、現職に至っております。こうしたキャリアを通じて、さまざまな人と出会ってきましたが、どんな仕事であれ成長する人というのは、困難な場面において決断できる人だと痛感します。仕事は楽しいことばかりではありません。苦労や失敗もあります。壁にぶつかったときでも、絶えず「なぜうまくいかないのか」という疑問を持ち、自らが率先して考え行動することで、次のステップに進むのです。たとえその結果が失敗に終わったとしても、悔いることはありません。数々の失敗を経て、人は学んでいくのです。
現在の建設技術もそうであるように、失敗や苦労を積み重ねて築き上げてきました。そうした経験を糧として、次の過程へつなげることが重要なのだと思います。常に「これはなぜ?」という視点を持ち、それを行動に移すことは、決して容易なことではありません。私自身もそうして上司や先輩から鍛えられたという経験があります。経理に在籍していた頃の話ですが、当時の上司はあれこれと指示するわけではなく、「必要なことは自分で考えなさい」と仕事の進め方は本人に委ねるというタイプの人でした。常に主体的に動くことが求められ、プレッシャーを感じたものです。とくに現場では、自分が動かなければ何も始まりません。言われたことをやるだけで日々過ごしている社員と、自ら考えながら仕事をつくっていく社員とでは、数年後には大きな実力差がつきます。


当社の財産は「社員」であると自負しています。技術と品質を支えているのも、結局は「人」になります。採用を通じて、学生の皆さんにお会いする機会がありますが、嬉しいことに「社員の方が親切で印象が良かった」という声を耳にすることが少なくありません。そうした一面を会社説明会、あるいはOB訪問といった機会を通じて、ぜひ知っていただきたいと願っています。当社の採用方針は「どんなこともオープンにすること」。悪いことも良いこともすべて皆さんに情報を開示するよう心がけています。就職は皆さんにとって人生の重要な節目となります。最後まで諦めず、納得のいく判断を出してもらいたいし、それが当社であればこの上ない喜びです。
最後にこれから社会に出る皆さんに元英国首相ウィンストン・チャーチルの言葉を贈ります。この言葉に共感する方と一緒に、会社の未来について語りあいたい、そう願っています。
「成功とは、意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである」