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ヨドバシ梅田タワー

現場位置図現場位置図

ヨドバシ梅田タワーは、JR大阪駅の北側に位置する既存棟(ヨドバシカメラマルチメディア梅田)の改修工事およびその北側駐車場敷地を活用した新築棟増設工事の一体開発として計画され、都市計画決定による高度利用を踏まえた基本計画に準拠し、当社の設計施工により、2019年10月末に竣工した。
約200店舗の商業施設、1,030室のホテルおよび地下3層の駐車場からなる地上35階・地下4階の新築棟と、既存棟・新築棟の外周部を繋ぐペデストリアンデッキの新設、店舗を営業しながらの既存棟改修の3つの工事を同時に進め、27ヶ月という短工期で完成させた。

賑わいある都市空間の設計

新築棟の設計コンセプトは下記の通りとした。

  • 既存棟商業施設との相乗効果をもたらす商業機能の拡張と大規模ホテルの整備、駐車場など交通機能の増強、施設周囲のデッキによる回遊性を高めた歩行者ネットワークの構築による、大阪駅前北側地区における賑わい空間の拡充と全世代をターゲットとした施設づくりを目指した。
  • 構造計画は、長周期地震や直下型地震等への地震対策として、耐震性に優れたCFT構造(Concrete Filled Steel Tube:コンクリート充填鋼管構造)と制振ダンパーを採用した。
  • 設備計画は、ランニングコストに配慮した省エネ設計とするとともに、環境配慮として自然エネルギーである地中熱を利用した空調システムの採用や雨水利用などにも積極的に取り組んだ。

逆打ち工法・施工ステップ図北東側外観(左)・2階北東広場エントランス(中央上)・ホテル9階ロビー(中央下)・構造フレーム図(右)

“逆打ち工法”の採用〜短工期への対応

新築棟工事は、JR大阪駅前の非常に交通量が多く、高層建物やインフラが密集した地域において、周囲の安全を確保しながら、約6,900m2の敷地に、地上35階・地下4階の超高層建築物を27ヶ月という短工期で完成させる工事であった。そこで、全体工期の短縮と地下躯体を安全に施工するため、地上と地下を同時に施工する“逆打ち工法”を採用して、工期を遵守した。

逆打ち工法・施工ステップ図逆打ち工法 施工ステップ図 (画像拡大)

大深度の地下躯体構築〜建築・土木で連携

新築棟建設地の大阪市北区は、淀川と大川・堂島川などの旧淀川に囲まれ、地下水位が高く、地下水を含んだ軟弱地盤があることで、地下工事が非常に難しいエリアとして有名である。また、地下鉄御堂筋線や既存棟に隣接していることも難易度を高めた。そのため、土木部門の技術力と経験を活かし、建築と土木が連携して地下工事を進めた。

“逆打ち工事”のための構真柱挿入の現場造成杭の施工後、専門の土木職員を配置し、地下水をポンプで揚水するディープウェル(深井戸)工法により、掘削地盤の10m程度以深まで先行して揚水する等、地下水レベルを綿密に管理することで、最終掘削まで常にドライな状態を維持して進めることができた。また、地下工事に伴う地下鉄御堂筋線への影響を防止するため、山留壁に斜梁を設置して補強するとともに、自動計測管理システムを導入してリアルタイムで変位・応力を監視することで、安全を確保した。

“逆打ち工法”による地下躯体は、1階床から下階に向かって順次、掘削、地下階の床を構築後、直上階の壁・柱を打設する施工サイクルを繰り返し、地下4階、基礎・基礎梁まで進めた。地下工事の工期短縮を図るため、夜間に掘削、昼間に地下躯体工事を行う二交代制施工とした。止水対策として、躯体外防水の採用とマスコンクリート打設時の温度応力解析によるひび割れ対策を講じている。また、基礎工事の省力化のため、杭頭主筋に機械式継手の特殊形状の定着筋を採用して杭頭処理作業と基礎梁配筋の作業性を向上し、工期短縮を図った。

  • 地下掘削状況地下掘削状況
  • 地下掘削範囲と地下鉄御堂筋線関係図地下掘削範囲と地下鉄御堂筋線関係図

超高層鉄骨造建物の施工〜省力化を実践

“逆打ち工法”による地上工事は、地下および地上の躯体を同時に施工するため、資材の搬出入動線と作業スペースの確保が課題であった。さらに、工事場所はJR大阪駅と阪急大阪梅田駅に囲まれた商業エリアであるため、周囲の交通状況や工事騒音対策にも配慮する必要があった。

敷地に余裕がない中、地上、地下の資材の搬出入をスムーズに行うため、新築棟内部を地下資材、新築棟北側を地上資材の搬出入動線として分離する計画とした。また、地上の鉄骨建方は、低層部鉄骨では北側の一部を後施工として3階レベルに荷捌きヤードを設け、高層部鉄骨では9階屋上広場に荷捌きヤードを設け、それぞれ作業スペースを確保しながら工事を進めた。

地上工事では、積層工法を採用し、昼間に鉄骨建方、夜間に外壁PCa取り付けを行う二交代制施工として工期を短縮した。また、鉄骨梁の現場溶接工法(ノンブラケット工法)や外壁PCa板のジョイントを等圧にして雨水の進入を防止する工法等を採用して施工合理化を図るとともに、屋上防水立ち上がり部分のPCa化、設備竪配管のユニット化や消化配管材の先行揚重、そして軽量な電気アルミケーブルの採用等、多くの省力化工法を採用して作業性向上と工期短縮を図った。

  • 3階荷捌きヤード3階荷捌きヤード
  • 9階荷捌きヤード9階荷捌きヤード

回廊デッキと既存棟改修〜営業しながらの施工

大阪駅から既存棟・新築棟の外周部を回廊するペデストリアンデッキは、既存店舗を営業しながらの施工となるため、来客動線や避難動線、搬出入車両等に配慮するとともに、JRやグランフロント大阪関係者との工事調整が不可欠であった。ペデストリアンデッキの完成によって、大阪駅からの人の流れや賑わい空間の創出に大きく寄与した。

同様に、既存店舗を営業しながらの改修は、既存店舗とタワー棟の接続工事に加え、店舗部分やバックヤードのレイアウト変更要望に伴う工事が多く生じたが、工事動線と来客動線の分離に加え、店舗関係者の動線と入退館システムの切り替えなどを事前によく検討することで、問題なく施工できた。

逆打ち工法・施工ステップ図南西角から北東広場まで全景(左)・デッキ内観(右)

建築部門が次に進むためのチャレンジ

総括所長 安藤 博之総括所長 安藤 博之

「五洋建設としての大きなチャレンジでした。当社の建築部門の将来のために大阪駅前での大プロジェクトに取り組みたい。なんとしても“五洋”でやりきりたいと思っていました。受注に向けて1年半をかけて設計・見積と何度も検討し、発注者に提案。設計施工案件として受注し、意匠・構造・設備でも多くの提案を発注者に採用いただきました。

工期もコスト管理も施工条件も厳しく、新規材料の採用など先行投資的な面もあり不安もありましたが、とにかくアクセルを踏んで前に進みました。

工期内に完成できた大きな要因は、地下水を克服できたことです。建築部門だけでは難しかった当工事も、建築と土木が連携できる当社の強みを活かして完成することができました。この成功で、五洋建設は都市部でも超高層建築の設計施工ができることを証明でき、何より自分たちの自信になりました。今後は、建築部門が次のレベルに進むために、難しい工事を乗り越えたこの成功体験を設計および現場経験者は活かして欲しいです。

工事に際しては、当初から『安全第一』を職員、協力会社の方々に言い続けました。職員、協力会社の全員が本当に良く実践してくれたので、重大災害ゼロで工期内に引き渡しをすることができました。何より、大阪地区の協力会社の方々には、常に労を惜しまず現場参画をいただきました。社内においては、大阪支店だけでなく、本社や技術研究所および他支店の方々の協力も大きかったです。最大で約100名もの職員が工事に従事しました。皆様の協力が無ければ、この工事の成功は無かったと思います。この場を借りて、関係者の皆様に深く御礼を申し上げます」

工事名称 ヨドバシ梅田一体開発工事
施工場所 大阪市北区大深町1番1号
工期 2017年8月7日〜2019年10月31日
発注者 (株)ヨドバシホールディングス、(株)ヨドバシ建物
設計者 五洋建設(株) 一級建築士事務所
施工者 五洋建設(株)
用途 百貨店、飲食店、自動車車庫、ホテル
工事概要 構造 S造+CFT 造(一部SRC 造)
地下4階(地下深さ19.22m)、地上35 階(最高高さ149.34m)
敷地面積 17,256.22m2(既存店舗も含む全体面積)
延床面積 109,805.18m2(新築棟部分のみ)
建築面積 6,929.84m2

熱いドラマが生まれる。[新広島市民球場]快適な観戦を約束する広島東洋カープのホームグラウンドが完成。

世界に挑む男たち。 [スエズ運河改修] 日本の海洋土木技術の威信を懸け国際舞台に挑んだ五洋建設の物語。

夢と芸術の大空間 [エスプラネードシアター] シンガポールの芸術の拠点として30年に渡り構想を練った世界屈指の建物です

ソリューション・技術 Solution & Technology五洋建設のソリューションと技術をご紹介します。ご要望に総合力でお応えします。

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