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VIVOCITY建築工事(シンガポール)

建築家・伊藤豊雄

シンガポール最大となる商業娯楽施設の完成へ向け、建築と土木が一体で施工。

再開発が進むシンガポールのハーバーフロント地区に同国のランドマークとなるべく計画された「ビボシティ」。単一の商業娯楽施設としてシンガポール最大となる超大型物件の建設に、当社は持てる技術と豊富なノウハウを投入してきた。
ビボシティはスケールが大きいだけではない。建築家・伊東豊雄氏による高度な意匠性をいかにして具現化するかも、施工における大きな課題であった。当社の建築と土木、そして国内と海外の連携のもと、シンガポールにおける次世代ライフスタイルの核となる施設が、2006年10月7日、無事竣工に至った。今回はこの工事の過程を紹介する。

位置図

ビボシティは、9万m2の巨大な敷地いっぱいに、ユニークなショップをはじめ、映画館、中庭、円形劇場や屋上湖などを擁するスカイガーデン、さらに海側には憩いのシーフロントテラス、遊歩道にある屋外ダイニングなど、多彩な施設をダイナミックに融合。シンガポール次世代の生活スタイルを先取りした施設構成となっている。

敷地の北側には地下鉄駅が隣接しているが、この駅舎の建設工事も当社が受注し、ビボシティより一足先に工事を進めていた。つまり、既設の地下鉄の上に巨大な施設を建設するという状況だったため、その点においても難度の高い工事と言えた。

当工事の所長、山下一志は、「建築と土木を別々の会社で進めたら、かなり難しい工事だったと思います。例えば地下の連壁の施工において、建築職の中には経験者がいませんでした。しかし、シンガポール営業所は普段から建築と土木が一体となりプロジェクトを進めているので、連壁に関して多くの人々からアドバイスをもらい、予定よりも早く施工できました」と話す。

また、敷地の東西には既設の主要道路や建物があり、それらの制約から、施工において仮設のゲートや通路、クレーンの配置計画も重要なポイントとなった。7基のタワークレーンについては、解体する時のことも考えて組み立て、最後は外から大型クレーンで解体。また、建物1階の床を補強し、重機に対応できる仮設道路を設置。その部分の上部(2階・3階)に関しては後から施工するなどの工夫も施した。

この巨大な建物を造るために打設したコンクリートの量は、約20万m3。同現場では約1年間、毎日500m3ずつ打ち続けた計算になる。そのため、昼に鉄筋、型枠を組んで、夜コンクリートを打設するというタイトな作業が続いた。

施設概要

繊維混入吹付けモルタルで、設計者がこだわる美しい曲線美を表現。

ビボシティのデザインテーマは「サーフィン」。建物全体が優麗な曲線美で演出されている。特に、施設の北側と東側に配された、巨大な波のような壁「フィーチャー・ウォール」は、沿道の人々の目を惹きつける。

繊維混入モルタルの吹付け概要図画像を拡大する

当初、ビボシティの基本設計を担当した伊東氏から、「フィーチャー・ウォール」をコンクリートで造りたいという要望があった。この件に関して所長代理の長尾剛は、「ここまで奔放な曲線をコンクリートで再現するのは非常に難しく、また時間的な制約もあります。ただし、設計者の意図を汲みたいという思いで、我々もコンクリートに代わる素材をいろいろと検討しました」。そこで、コンクリートのスペシャリストである建築本部建築エンジニアリング部の部長、竹内博幸に相談し、「繊維混入モルタルの吹付け」が最有力候補となった。「現場からは、コストのことも考慮してセメントによる吹付け材という提案がありましたが、それではひび割れの恐れがあります。国内の専門業者にノウハウを確認した結果、繊維の入った吹付けモルタルなら、大断面でも曲面の精度が保てるだろうという結論に至りました」と竹内。

対象断面が75〜100mmと薄く、100m2以上の大面積。しかも3次元の曲面であることから、通常の鉄筋コンクリート造壁のように、両面を型枠で構築して上部からモルタルを打ち込む方法での施工は不可能に近い。そこで、補強下地として横架材の両側にエキスパンドメタルを取り付け、裏面に取り付けた型枠の開放側から繊維混入モルタルを吹付けることにした。また、繊維混入モルタルの充填性を確保するため、1層ごとにエキスパンドメタルを設置して2層に分割し、繊維混入モルタルの吹付けを実施した。

竹内も事前に現地へ飛び、実際に2層のウォールに吹付けて確認。「繊維の割合、品質管理面など検討すべき点はありましたが、この工法に決定しました」。国内の部署と海外の現場との連携により、デザインテーマを具現化するという難題はこうしてクリアされた。

完成したフィーチャー・ウォール

フィーチャー・ウォールのモルタル吹付け作業


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