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What's New

シンガポールDTSS(2期事業)T-08工区の概成
〜Koh Brothers Eco Engineering(KBE)社との協働が進展〜

2024年3月14日

五洋建設株式会社(社長 清水琢三、 以下当社)とシンガポール証券取引所カタリスト市場に上場するKoh Brothers Eco Engineering Ltd.(会長 KOH KENG SIAMG、以下KBE社)は、協業を開始して以来約3年が経ちました(2021年5月28日に当社がKBE社の株式約28.8%を取得し、当社の持分法適用関連会社となる)。KBE社は、1975年創業の土木・建築工事、水処理・排水処理プロジェクトやパーム油の精製・バイオエネルギープロジェクトを手掛けるエンジニアリング会社です。
今般、KBE社の100%子会社であるシンガポールの現地大手建設会社の一つであるKoh Brothers Building and Civil Engineering Contractor Pte. Limited(以下KBCE社)とJVで取り組んできた大深度下水道トンネル(DTSS)2期工事のT-08工区が間もなく成功裡に完成を迎えようとしていることをお知らせします。

当社とKBCE社のJVは、シンガポールのPUB(公益事業庁)から2017年に受注したT-08工区において、2本の海底トンネルを含む計4本(総延長10km)のシールドトンネルを他工区に先駆けて完成し、かつ無災害時間も2023年に1000万時間を突破し、現在も継続中です。当JVの工事の進捗および安全管理に関して、発注者のPUBから高い評価を受け、2022年にはPUBの全工事現場の中から選ばれる最高の栄誉であるPUB Construction Safety Award 2022を受賞しました。
品質の面においても、KBE社の親会社であるKoh Brothers Group Limited傘下のG&W Ready-Mix社と協業し、下水道トンネルで発生する硫化ガスに耐性を持つ耐硫酸性コンクリート(100年耐用)を開発、製造しました。当JVがシンガポールで初めて同コンクリートを無事に打設したことで、今後のシンガポールにおける下水道管の品質維持および耐用年数の向上に大きく寄与するものと期待されます。

当社はシンガポールにおいて、 1964 年以来60年間にわたり、埋立やコンテナターミナルの建設等の海洋土木工事から地下鉄、高速道路等の陸上土木工事、さらにはランドマークとなる商業施設や大規模病院等の建築工事まで数々の大型プロジェクトに参画してきました。KBE社の100%子会社であるKBCE社は、シンガポールにおける土木建築工事ならびに機械設備工事の最高グレード資格を有する同国トップクラスの大手建設会社です。マリーナベイの淡水化プロジェクトであるマリーナバラージやチャンギ水処理施設、MRTダウンタウン線ブギス駅などの実績を誇り、地中連続壁の施工など陸上土木工事に強みを持っています。
両社は現在、シンガポール国内の陸上土木工事の入札に協働で取り組むとともに、KBE社の若手社員が日本における3カ月間の研修プログラムに参加して当社若手社員と交流する等、人材交流も始まりました。資本提携によるシナジー効果が着実に表れはじめています。今後もシンガポールの土木分野においては南部の臨海部再開発や海面上昇対策プロジェクト等の大型プロジェクトが見込まれます。両社のそれぞれの強みを生かしてシンガポールにおける土木分野の事業基盤が一層強化されるものと確信しています。

当社とKBE社は、ESGの観点からサステナブルな建設事業活動を通じてシンガポールの持続的発展に貢献するとともに、ひいては両社の持続的成長に繋げてまいります。

DTSS2期事業T-08工区の位置図
DTSS2期事業T-08工区の位置図

DTSSトンネル内の完成写真(耐硫酸コンクリート打設後)
 DTSSトンネル内の完成写真(耐硫酸コンクリート打設後)

無事故1000万時間達成記念写真(2022年〇月)
無事故1000万時間達成記念写真(2023年5月)



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