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第7回インフラメンテナンス大賞 総務大臣賞を受賞

2024年2月21日

五洋建設株式会社(社長:清水琢三)は、第7回インフラメンテナンス大賞において、「3D画像処理およびAIを活用した港湾構造物の維持管理トータルシステム」で情報通信技術の優れた活用に関する総務大臣賞(技術開発部門)を受賞しました。インフラメンテナンス大賞は、日本国内のインフラのメンテナンスに係る優れた取り組みや技術開発を表彰し、インフラメンテナンスに関わる事業者、団体、研究者等の取り組みを促進し、メンテナンス産業の活性化を図るとともに、インフラメンテナンスの理念の普及を図ることを目的としています。2024年1月18日に総理官邸で行われた表彰式には、技術開発に携わった当社技術研究所の宇野と水野が出席し、藤野総務省官房総括審議官から表彰状を授与されました。

港湾構造物は海上に建設されるため塩害による劣化が著しく、中でも桟橋上部工の下面はコンクリートのひび割れ、錆汁の溶出、コンクリートの剥離・剥落といった塩害の典型的な劣化状況が数多く確認されています(図−1)。桟橋の下面は普段人が目にすることがないため、気づかないうちに劣化が進行してしまう場合があります。このような老朽化した桟橋は地震が発生すると大きく損傷して突然使用できなくなる可能性があります。このため、BCPの観点からも定期的な点検・診断を実施し、構造物の維持更新に反映することが極めて重要です。
本システムは、@桟橋上部工のコンクリート下面の連続写真から対象構造物の形状を忠実に3Dモデル化する技術(図−2)、A写真映像からひび割れや錆汁を自動的に抽出して表示する画像処理技術、B「港湾の施設の点検診断ガイドライン」に準拠した劣化度を部材ごとにAIで自動判定する技術、C地震が発生した場合に劣化が進んだ桟橋上部工のコンクリートはどう損傷するか、どこが損傷するかをAI判定し、3Dモデルに表示する技術、D5年後、10年後などの経年劣化を予測する技術、で構成されています。
本システムにより、地震が発生すると桟橋の損傷がどう拡大するか、桟橋の供用を継続するためにはいつ補修・補強をすれば良いか、などが容易に把握できるので、港湾管理者の計画的なメンテナンスに貢献することが可能です。

これからも当社は、技術開発を通じてインフラメンテナンスに貢献できるよう努めてまいります。

図−1 剥落して鉄筋が露出した桟橋上部工のコンクリート下面
図−1 剥落して鉄筋が露出した桟橋上部工のコンクリート下面


図−2 桟橋上部工のコンクリート下面の3Dモデル図−2 桟橋上部工のコンクリート下面の3Dモデル


表彰式(左から水野係長、藤野総務省官房総括審議官、宇野担当部長)
表彰式(左から当社水野、藤野総務省官房総括審議官、当社宇野)



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