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What's New

SEP型多目的起重機船の建造について
〜外洋におけるクレーン作業が、安全かつ高稼働率、高精度で可能に〜

2016年7月26日

五洋建設株式会社(社長:清水琢三)は、外洋における土木工事や洋上風力発電施設の設置工事など、気象・海象条件の厳しい海域でも安定してクレーン作業を行うことができるSEP型多目的起重機船の建造を決定いたしました。

今回建造するSEP型多目的起重機船は、世界のSEP型洋上風力発電施設設置船の7割以上を手掛けるGustoMSC社(オランダ)が基本設計を行い、ジャパン マリンユナイテッド株式会社(日本)が建造します。
ヨーロッパで石油プラットフォームや着床式洋上風力発電施設の設置に使用されている大型SEP船の技術とノウハウを導入するとともに、日本の自然条件や施工条件に対応した連続式の新型ジャッキを導入します。

イメージ図
イメージ図

<特長>
  • 800t吊全旋回式起重機船にSEP機能を付加することにより、気象・海象条件の厳しい海域であっても波浪の影響を軽減させ、安全性、稼働率、施工精度の高いクレーン作業が可能です。
  • ダイナミックポジショニングシステム(DPS)によって船体の位置保持が可能で、ジャッキアップ時の位置決め時間を短縮します。
  • 長尺レグを使用することにより、大水深(水深50m程度)での作業が可能です。
  • 800t吊全旋回式クレーンを搭載することにより、大型海洋構造物の設置作業や、5〜6MWクラスの風車設置、風車基礎の施工が可能です。
  • 近海仕様かつ浅喫水設計であり、充分な居住スペースと緊急時の人員輸送のためのヘリデッキを備えており、遠隔地での作業と長期滞在が可能です。
  • 本船とともに、当社が保有する自航式多目的起重機船「CP-5001」を併用することにより運搬、設置などの一連の建設作業を効率的に行うことができ、工期短縮を実現します。
<建造スケジュール>
  • 2016年7月27日   造船契約締結
  • 2018年9月頃     完成、引渡し

大型クレーンを搭載したSEP船の建造は国内初であり、2016年7月1日に施行された港湾法の改正によって、港湾区域内の水域等の活用がしやすくなった洋上風力発電施設(着床式)の設置になくてはならない作業船です。また、大水深防波堤やバースの建設、臨港道路の海中基礎の建設、港湾施設の維持更新、離島の各種土木工事などに活用できるものと期待しています。
本船が日本の海洋空間利用の可能性を広げ、今後の海域利用、海洋開発に大きく貢献するものと確信しています。

<ご参考>
SEP船:自己昇降式作業台船



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