ページの先頭です
ページ内移動用のリンクです



このページは、ホームの中のWhat's Newの中の2015年の中の動的破砕による杭頭処理工法を実建物へ適用のページです。

What's New

動的破砕による杭頭処理工法を実建物へ適用
〜騒音・振動を伴うはつり作業の解消を目指して〜

2015年03月04日

五洋建設株式会社(社長 清水琢三)、カヤク・ジャパン株式会社(社長 川ア勝樹)、宇部興産株式会社(社長 竹下道夫)および株式会社相模工業(社長 伊藤由樹)の4社は、非火薬の動的破砕剤による杭頭処理工法を仙台市内のマンション工事現場に適用しました。これまでの杭頭処理は騒音・振動を伴うはつり作業や施工上の不確定因子が多い静的破砕剤などが主流でしたが、非火薬の動的破砕剤は金属の還元反応を利用したもので、杭頭の余盛り部分を一気に破砕することが可能となりました。今回適用した工法では、杭頭余盛り部分が水平破断し、まとまった解体片として重機等で容易に処理することができます。

本工法の基本である動的破砕技術は、熊本高等専門学校の中村裕一特任教授が長年研究された成果の応用で、破砕剤を装薬するホルダーにその特徴が凝縮されています。本工法は山形鋼を2つ重ね合わせた断面がひし形の竪管の底部に2枚重ねの鋼板を取り付け、水や土が入らないように止水した装薬ホルダーを杭筋組立時に予定破断面に固定、杭施工後に杭頭が表出した時点で破砕剤と点火具を装着し、リード線を延伸して有線の遠隔操作により瞬時に杭頭を破砕するものです。

今回、現場に適用した動的破砕による杭頭処理工法の手順を実大規模の破砕実験例で説明すると以下のような流れになります。なお、実験例では、装薬ホルダーが3本となっています。

施工場所

 

今回、動的破砕による杭頭処理工法を適用した現場の一部状況を以下に示します。杭主筋の曲がり、倒れなどにより破砕片の揚重が難しい場合もありましたが、26本の杭頭全部を想定通り水平・鉛直両方向に破砕することができました。 今後は、今回の現場適用で見出した改良ポイントを取り込んだ工法について検証を重ねながら、引き続き実建物への適用を図っていく所存です。

  • 破砕直後の亀裂(鉛直)破砕直後の亀裂(鉛直)
  • 破砕直後の亀裂(水平)破砕直後の亀裂(水平)
  • 解体片の揚重・撤去解体片の揚重・撤去


ページの終わりですページの先頭へ戻る