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長距離対応型曲がり削孔システムを浸透固化処理工法に適用

2012年09月14日

五洋建設株式会社(東京都文京区 社長 村重芳雄)とライト工業株式会社(東京都千代田区 社長 入江保美)は、平成11年度より共同で開発・運用してきた曲がり削孔技術を用いた浸透固化処理工法を滑走路周辺など離れた場所から構造物直下の液状化対策が可能となる技術に改良しました。

地震時の液状化による被害は社会的問題となり、種々の重要施設の液状化対策の実施が要求されています。従来の浸透固化処理工法は、構造物を供用しながら液状化対策を可能とした技術で、既に190件、700,000m3の施工実績(2012年8月現在)を有し、この効果は、東日本大震災における仙台港、仙台空港などで実証されています。
一方、空港滑走路などの空港施設に適用する場合、空港特有の現場条件「作業エリア、作業時間、削孔距離など」への対応が必要で、従来の曲がり削孔技術の改善が求められていました。
そこで、剛性の高い鋼管単管ロッドを使用するとともに、固定式位置検出装置と挿入式管路計測装置を併用し、長距離削孔での施工精度が確保できる、曲がり削孔システムに改良しました。

施工イメージ図施工イメージ図

本システムの特徴は以下の通りです。

  1. 鋼管単管ロッド(φ89mm)を用いるために、押し込み伝達力が大きくなり、削孔速度が速くなります。
  2. 先端の固定式位置検出装置により、削孔ビットの姿勢がリアルタイムに検出できます。
  3. 挿入式管路計測装置を用いて任意時間の位置計測が可能で、先端の固定式位置検出装置のデータと併用すると、より高精度の削孔が可能となります。
  4. 専用の送り出し装置を用いるため、挿入式管路計測装置での計測が短時間で行えます。

本システムの導入により、従来に比べて削孔速度が3割程度向上し、最大削孔距離は200m(従来は100m程度)、適用地盤はN値=30程度(砂地盤)(従来はN値=20程度)まで施工能力が向上しました。
今後は、この技術を空港本滑走路などの液状化対策工事に提案してまいります。

固定式位置検出装置&挿入式位置検出装置の併用

以   上



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