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What's New

フラップゲート式可動防波堤 実海域試験装置の完成

2011年02月17日

日立造船株式会社(大阪市住之江区、古川 実社長)と東洋建設株式会社(東京都江東区、毛利 茂樹社長)および五洋建設株式会社(東京都文京区、村重芳雄社長)は、焼津漁港(静岡県焼津市)において海底設置型フラップゲート式可動防波堤の実海域試験を行うことを計画しており、このほど、日立造船堺工場内(大阪府堺市西区)において実海域試験装置が完成しました。

フラップゲート式可動防波堤は、海底に一列に配置した扉体を、浮力を利用して旋回起立させることで連続した防波堤を形成する可動式の構造物で、その設置目的により“背後域の水位変動の抑制を目的とする津波・高潮防波堤”と“背後域の静穏度向上を目的とする波除堤”の2種類に分類されます。
これら施設の特長は、その場にある自然の力、即ち津波や高潮の力を最大限に利用することで、最も安価な防御施設を追求することであり、以下に示す特長を有しています。

  1. 平常時は海底倒伏しているため、船舶航行・海水交換を阻害せず、周辺景観への影響が僅少
  2. 自然の力を有効利用した構造・機構の採用により、安価な防御施設を実現
  3. 扉体浮力等の常時監視により施設状態を見える化し、安心な防御施設を実現

イメージ図

本試験ではこの2種類の可動構造物を1ユニットとして製作した試験装置により、それぞれの基本特性について実海域における確認を行うことを目的としています。

試験装置全景

【実海域試験概要】
1.試験場所:焼津漁港(静岡県焼津市)
2.試験期間:平成23年2月〜平成24年2月
3.試験装置:幅7m×長21m×高13m、質量150t

【主要な確認項目】
1.扉体倒伏格納時の安定性
2.基本動作(浮上・倒伏)特性と操作性
3.保守管理性と状態監視の有効性
4.水中保守作業の作業性と安全性



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