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What's New

クウェートに実験用人工干潟を造成
〜海洋環境改善に向けた取り組みへ〜

2007年06月11日

五洋建設株式会社(社 長:村重芳雄)は、いであ株式会社、富士電機システムズ株式会社、アラビア石油株式会社と共同で、クウェート湾における環境浄化などの協力事業の一環とし て、このほど海水浄化のための実験用人工干潟を湾内に造成しました。これは日本貿易振興機構(JETRO)が日本の経済産業省からの委託により実施してい る事業で、造成後は実験干潟への生物移入観察や水質浄化効果の調査の場として供用されています。

クウェート湾周辺では赤潮や魚類斃死が多発しており、クウェート環境庁が中心となって、海洋環境改善に向けた取り組みが進められています。日本とク ウェートでは環境技術移転協力イニシアティブが提唱されており、それに基づく取り組みとして日本貿易振興機構(JETRO)が経済産業省からの委託を受 け、人工干潟による海水浄化実験、自動計測ブイによる水質監視、セミナーや技術者の交流による環境技術移転の事業を進めています。今回の実験用人工干潟造 成は、その一環として行なわれたものです。

実験用の人工干潟 は、クウェート湾南岸に位置するシュウェイク地区の人工的な埋立地だった場所を掘り込んで造成しました。この干潟ではクウェートにも自生する植物、ヨシに よる水質浄化実験を行うので、移植するヨシの生育可能な地盤高を確認した上で、人工干潟にヨシの配置をしています。
全体の敷地面積は約10,000m2で、ここに約3,200m2のラグーンのほか、築山、展示・観察施設、遊歩道を設置しています。また、ラグーンへの 海水の出入りのための澪筋(トレンチ)や、周辺の放水路から淡水を導くポンプシステムや導水管も設置しました。干潟は平均水面を挟んで1.1mの高低差を 設けています。干潟底部にはプラスティックシートを敷設し、各干潟は掘削した土や干潟からの泥土で構成しています。
全体工程のうち干潟造成工事は約5ヶ月で、2006年11月の完成後、干潟の水質、底質、生物生息状況など、干潟の浄化能力実証調査の場として供用されています。これらの調査結果は今後、ノウハウとしてとりまとめられた上で、クウェート側への技術移転に活用されます。

五洋建設は今回の人工干潟造成にあたり、これまで日本各地で携わってきた人工干潟造成の実績ノウハウを活用して取り組んでいます。海外でも干潟再生や保全のニーズがあるとみられることから、今後も提案活動を積極的に行なってまいります。

実験用人工干潟の全景

実験用人工干潟の全景

ラグーンの様子

ラグーンの様子

クウェート湾に面した実験用人工干潟全景
クウェート湾に面した実験用人工干潟全景

人工干潟造成場所

人工干潟造成場所



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