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What's New

フッソ壁紙とエアシャワー機能を高度化
〜耐火性、簡便性や清浄コントロール性能が向上〜

2007年05月30日

五洋建設株式会社(社長 村重 芳雄)は、食品工場やクリーンルーム、製薬工場、病院向けに開発した「フッソ壁紙」と「旋回誘引式エアシャワー」について、このほど建材機能と装置機能の高度化を果たしました。「フッソ壁紙」については不燃材料として利用用途が拡がり、接着作業も簡便になります。「旋回誘引式エアシャワー」も空気吹き出し口の自動制御システム:クリーンエアショットを開発し、より衛生的な室内清浄性を実現します。

フッソ壁紙や旋回誘引式エアシャワーは、清浄性ある室内環境を保つ当社技術「洗えるバイオクリーンルーム」を構成する建材や装置のひとつで、フッソ壁紙はこれまで下地材に接着糊を用い、旋回誘引式エアシャワーについては上下2方向に旋回気流を発生させる仕様としていました。しかしながら、食品工場やクリーンルーム、製薬工場、病院では高度な衛生管理が求められており、工場運営にあたってもメンテナンス性や省エネルギー性が一層重視されるようになっています。そこで、当社は上記2技術について機能を高度化し、これにより利用用途の拡大や作業の簡便化、効率化が向上することとなりました。

1.フッソ壁紙の機能高度化内容

不燃材料認定

これまで難燃性であった下地素材や接着糊を改良し、建築基準法等に基づく規定に適合した不燃材料として国土交通大臣の認定を取得しました。これにより規模や用途の使用制約が無くなり、たとえば無窓の研究室や病院の処置室や病室にも使用できるなど適用可能範囲が広がります。

タックシート化

これまで下地材に接着糊を用いて壁紙を貼っていましたが、糊の素材を改良するとともに新たに壁紙裏面をタックシート(粘着シート)化し、現場での接着糊塗布作業を不要としました。貼付後30〜40分程度は貼り直しができるリタックタイプであるうえ、下地のムラが表面に出ないよう凹凸を軽減する糊機能を持つので、小面積からの簡単で確実な施工ができることとなります。
また、既存建物の窓枠や金属扉などへの施工により、内装のオールフッ素樹脂化を実現できます。施工性や下地の制約が多いステンレス等の金属材料に代わる高衛生対応建材で、リニューアル工事で大きな効果が期待されます。
さらに、壁紙としての施工だけでなく、工場でパネルとして成形したものとしても供給が可能で、これにより施工用途の拡大のみならず、現地での工事期間短縮も図ることができます。
なお、フッソ壁紙について、その他の特長は次の通りです。

  1. 高い耐水性と耐薬品性
    フッ素樹脂はほとんどの薬品に対し不活性で、酸、アルカリ、溶剤に対し優れた抵抗力を持っております。同等の性能を別素材で再現することは困難です。
  2. 汚染性除去性能と高清浄度
    フッ素樹脂には撥水性、洗浄性があり、フッ素樹脂で覆われた壁や天井、は汚れや薬剤が吸着せず洗浄も容易で、高レベルの清浄度を維持出来ます。
  3. 施工性が向上
    下地の入隅、出隅への追随性、下地の小さな不離を拾わない機能、施工のやり直し機能(リタック性)を備え、施工品質の向上と施工時間の短縮を図りました。
  4. 表面の柄や色への対応可能
    小ロット生産方式により、一定量以上の場合に顧客の要望による柄、色への対応も可能としました。
  5. 表面のホワイトボード化が可能
    特殊表面加工により壁前面をホワイトボードとする事も可能です。耐汚染性能により水性ホワイトボード用マーカー以外のペンの使用も可能です。

従来機能での導入実績はこれまでに約40件ありますが、機能を高度化した本壁紙を今年2月に都内で施工した倉庫のリニューアル工事と当社本社ビル内の喫煙施設内に導入済みです。また、本壁紙はホルマリンを使用しておらず、公的試験機関によるホルムアルデヒド発散建築材料試験で非含有の最高ランク(F☆☆☆☆)に合格し、国土交通大臣に認定を申請中です。

高度化した不燃性のフッ素壁紙高度化した不燃性のフッソ壁紙

《参考》
建築基準法第68条の26第1項(同法第88条第1項において準用する場合を含む)の規定に基づき、同法第2条第九号及び同法施行令第108条の2第一号から第三号まで(不燃材料)の規定に適合した不燃材料として国土交通大臣の認定〔NM-1509(下地が不燃材料の場合)、NM-1510(下地が不燃材料でない場合)〕を取得。
なお、建築基準法施行令第108条の2の規定とは、(1)20分以上燃焼しない、(2)防火上有害な変形、溶融、亀裂その他損傷を生じない、(3)避難場有毒な煙またはガスを発生しないという安全性が公的に認められたもの。

2.旋回誘引式エアシャワーの機能高度化内容

クリーンエアショットを開発

旋回誘引式エアシャワー:ダブルツイスターの空気吹き出し口システムとして、フルアングルノズル仕様のクリーンエアショットを新開発し、吹き出す方向と時間を自由に自動制御できるようになりました。それぞれの吹き出し口について個別に制御することもできます。これにより、清浄室の入口部分でお客様の環境に応じた空気の流れを実現します。

  • 吹き出し口が上下左右に自動制御吹き出し口が上下左右に自動制御
  • クリーンエアショットの体感用モデルクリーンエアショットの体感用モデル

なお、当社は上記2技術のモデルを国際食品工業展(6月5日〜8日)とインターフェックスジャパン(6月20日〜22日)に展示し、それぞれの特長を体感いただける予定です。また、洗えるバイオクリーンルームを構成する空気清浄ユニットや、臭気の脱臭を体感できる脱臭装置モデルもあわせて展示する予定です。



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