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What's New

ケーソン無人化据付システムを実工事に初適用
〜海上工事での安全性と作業効率向上を確認〜

2005年12月19日

五洋建設株式会社(社長:鉄村 和二郎)は、港湾の防波堤築造において海上曳航してきた大型ケーソンを海底に据付ける際、無線LANでウィンチや注排水ポンプの操作を遠隔制御・監視する「ケーソン無人化据付システム」をこのほど実工事に適用し、安全かつ効率的に作業を行なえることを確認しました。本システムの試験適用はありましたが、港湾工事で本格採用したのはこれが初めてです。

沖合いで大型ケーソンを据付ける際、これまでは浮上させたケーソン上に10人程度の作業員が搭乗し、そこで装置操作や位置測定などを行ないながら据付作業を進めます。
当社が2004年4月に開発した「ケーソン無人化据付システム」は、ケーソン据付け時にケーソン上で人手によって行っていた作業を、無線LANを用いて遠隔からセンチメートル単位の高精度で制御・監視する無人化施工システムです。これにより、ケーソンを海底の所定位置に着底させるための引き寄せウィンチや注排水ポンプ操作をケーソン上ではなく、現場から離れた場所で一人で行なうことができるとともに、ケーソンの傾斜計測や各隔室の水位測定といった水平を保つための動態管理や位置測量なども離れた場所で一元管理でき、無人化による安全性向上とIT施工による高効率化、高精度化を果たします。

遠隔操作室で制御・監視遠隔操作室で制御・監視
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遠隔操作で据付作業中遠隔操作で据付作業中
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遠隔操作で据付作業中遠隔操作で据付作業中
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本システムを本格適用したのは「細島港(外港地区)南沖防波堤築造工事、発注:九州地方整備局、工事場所:宮崎県日向市、工期:2005/06〜2006/03」のケーソン2函(重量各8,000トン、高さ22m)の据付けです。本防波堤は太平洋沿岸特有のうねり(長周期波)などによる船舶の荷役障害を防止するためで、これまでケーソン据付けの土台整備などを進め、2000年の工事着工以来、このほど初めてのケーソン据付けとなりました。
1函目の据付けは12月6日、2函目は12月16日に行ないました。ケーソンを浮上させたまま沖合い約2km、水深約36mの所定海域まで曳航したうえで、据付場所から約200m離れた起重機船の遠隔操作室でオペレーターが一元的に操作・監視しながら据付けを行ないました。両日とも強い冬型の気圧配置で 高波浪の影響が懸念されましたが、本システムの採用により安全かつ円滑に作業を行なっています。
今回の適用を機に、当社では本システムを高波浪地域での据付けや大型ケーソンの据付け工事に積極的に採用していく予定です。



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