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What's New

低コスト・短工期のアンダーパス構築工法「リングアンダーパス工法」を開発
〜リングシールドの技術を地下立体交差工事に適用〜

2005年08月09日

近年、大都市部を中心として、道路交差点や鉄道横断部の交通渋滞解消を目的に、様々な地下立体交差が検討されています。この中には、延長100mを超える大規模なアンダーパスや、曲線施工が必要なもの、高水圧下で密閉型での掘削が必要なものなど、従来の施工法では困難な工事が含まれています。
五洋建設ら企業9社で構成するリングシールド工法研究会は、外殻先行型シールド工法であるリングシールド工法の技術を応用して、鉄道や道路の地下立体交差を非開削で施工する「リングアンダーパス工法」を開発しました。
本工法によると、交差部周辺環境への影響を軽微なものに抑える他、従来工法に比べ、低コスト、短工期で、アンダーパスを効率的に構築することが可能となります。

工法概要

本工法は、L字形状の1台の掘進機を作業坑が矩形構築物の四隅にくるように配置し、発進立坑と到達立坑間を往復しながら、順次躯体を構築します。さらに、外郭部の躯体構築が完了したら、内部土砂を掘削してアンダーパスを完成します。本工法の掘進機は、泥水式または土圧式の密閉型を基本としており、セグメントが中空となっている作業坑部とその他の一般部とで構成されます。シールド掘進された残土の搬出や、セグメントの搬入は、作業坑部を通して行われます。また、一般部のセグメントは、作業坑から一般部に押し出しながら組み立てられます。

リングアンダーパス工法イメージ図
リングアンダーパス工法イメージ図
(クリックで拡大)
リングアンダーパス工法掘進機概要図
リングアンダーパス工法掘進機概要図
(クリックで拡大)

工法の特長

  1. 急速施工:従来工法と比べて、工種が少なく、大規模なアンダーパスの急速施工が可能です。
  2. 経済的:掘進機は、全断面掘削タイプに比べて小型なうえ、転用できます。また、補助工法を軽減できるため、経済性に優れます。
  3. 環境負荷の低減:覆工部だけをシールド掘進するため、建設汚泥を低減できます。内部地山は普通土として取り扱うことができます。
  4. 地山の安定:密閉型であるうえ、シールド掘削断面が小さく、地山が安定しやすいので、低土被りの場合でも、補助工法を軽減できます。
  5. 任意形状:作業坑部と一般部を組み合わせることで、矩形だけでなく、躯体にふくらみを持たせるなど、構造的に有利な様々な任意形状が可能です。

工期・工費

従来工法と比較して、以下のようになりました。

工費 15%程度のコストダウン
工期 40%程度の工期短縮
(検討条件) 構造物断面;外寸 19.2m×7.6m(2車線×2連ボックス=4車線道路)
施工延長:100m

今後の展望

本工法は、前述の通り大規模なアンダーパス工事に対し、様々な優位性が期待できるため、リングシールド工法研究会の各社では、関係事業者に積極的に技術提案していく考えです。



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