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What's New

地中既設トンネルと新設トンネルを側面ドッキング
〜国内初適用の地中接合工法で側面切削を完了〜

2005年07月04日

五洋・みらい・りんかい日産建設JVは、切削機能を装備したシールド機で地中の既設トンネル側面を直接切削・貫入し、新設トンネルをT字形に機械接合する新しいシールド地中接合工法「T−BOSS工法・S方式」を下水幹線シールド工事に初適用、このほど下水道合流部での側面切削を完了しました。

<T−BOSS工法イメージ>

側面切削で貫入側面切削で貫入
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T次接合シールド機(掘進時)T次接合シールド機(掘進時)
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T字接合シールド機(切削時)T字接合シールド機(切削時)
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T−BOSS工法(T-type basement Branch Off Shield System)は、建設や鉄鋼会社など民間10社で構成されるT字接合研究会で開発されたもので、シールド機先端部に切削補強リングを内蔵させ、超硬チッ プを埋め込んだ自生刃ビットが装着されています。このT字接合シールド機は既設管直近で掘進を停止し、内蔵ジャッキによって既設管切削用の切削補強リングを押し出しつつ、掘進用カッターヘッドから伝達されるトルクで切削補強リングを回転させ、既設管に切削・貫入します。

本工法は施工条件に応じてS方式(=切削補強リングが一重構造)とW方式(=切削補強リングが二重構造)の2つの接合方法があり、S方式では既設管を切削後、接合部間隙に止水材を充填注入して接合を終えます。S方式は既設管内に防護コンクリートを設置し、切削時に既設管側からの出水を防止できるので、既設管内作業を行なえる工事条件下で有効な工法です。切削リングは一重で、二重のW方式と比べて製作コストが割安です。

本工法のS方式は、東京・北区、板橋区、豊島区の汚水を一部収容するために建設中の「飛鳥山幹線その5工事(発注者:東京都下水道局、工事場所:東京都 北区王子一丁目ほか、工期:平成16年10月12日〜平成17年8月22日)」で適用されました。W方式は他会員による施工実績がこれまでにありますが、 S方式の実工事適用は今回が初めてです。

T字接合シールド機は、下流の既設管位置まで掘進到達後、既設管(外径 4,300mm、厚さ400mm[スチールセグメントと二次覆工コンクリート])の側面切削を開始しました。1分あたり1mmのスピードで切削補強リン グのジャッキを推し進めながら回転させ、昼夜連続の運転を行い、3日間で既設管側面(切削直径2,769mm)切削を終えました。

本工法による切削を計画通りに行なえたことから、7月中旬までの予定でシールド機の解体や既設管内防護コンクリート撤去などの開口作業を引き続き行ない貫通を果たすとともに、7月末までには新設管と既設管接続部分の施工を完了する予定です。

〔T字接合研究会構成メンバー〕
東京都下水道サービス(株)、(株)熊谷組、五洋建設(株)、清水建設(株)、東急建設(株)、西松建設(株)、(株)間組、ジオスター(株)、日立造船(株)、三菱重工業(株)の計10社



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