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What's New

05年度技術研究開発の取組みについて
〜環境や防災を重点に開発技術の高度化に注力〜

2005年05月09日

五洋建設株式会社(社長:鉄村 和二郎)はこのほど技術会議を開催し、2005年度の研究開発計画を策定しました。重点開発3分野においては、開発技術の一層の改良高度化とコストダウンをはかり、市場の細かなニーズに対応すべく各技術のメニューラインナップ充実を目指します。研究開発投資額は15億5千万円(前年度実績と同額)を予定し、うち80%を重点開発3分野に配分する計画です。

当社はブランド技術の開発・改良・展開を通じて社会に貢献していくことを研究開発の基本方針として掲げ、 (1)新規市場開拓に向けた技術開発、(2)特定プロジェクトに向けた技術支援、(3)従来市場確保に向けた技術開発及び改良、の3つを重点取り組み方針に、リソースを集中させ短期間で成果を挙げることを目指しています。

2005年度は、(1)環境・リサイクル分野、(2)防災・リニューアル分野、(3)食品・医療・物流エンジニアリングの3分野を重点分野とし、11テーマに研究開発投資額の80%を投入して研究開発を進めます。

11テーマ

  • 自然再生・創造技術
  • 環境改善技術
  • 省エネルギー・リサイクル技術
  • 津波・高潮防災技術
  • 地震防災技術
  • 維持・補強技術
  • IT施工高度化技術
  • 地盤改良技術
  • 海域施設整備技術
  • 都市土木技術
  • 基礎・構造・材料コストダウン技術

このうち自然再生・創造技術のテーマでは、主に人工干潟や藻場、生物共生に関する研究開発を、環境改善技術では土壌や水質、空気環境に関する研究開発を行ないます。また、津波・高潮防災技術においては複合的な津波対策や減災提案に向けた研究を進め、地震防災技術では液状化対策工法や耐震技術の高度化を図ります。
さらに、都市土木技術でシールド技術メニューの拡大を目指してまいります。

なお、2004年度受注工事において、開発技術が土木工事受注に寄与した主な事例は、曲がり削孔式浸透固化処理工法を適用したタンク基礎地盤耐震補強工事、無制限にカッタービットを交換できるシャークビット工法を適用した共同溝工事、既設トンネルへT字接合するT−BOSS工法を適用した下水道工事、人工海山築造技術を活用した広域漁場整備工事、煙突の無人化除染ロボットを改良高度化して適用した焼却施設解体工事などです。

また、建築分野では、開発技術などを活用した提案型営業の効果が現れ、エンジニアリングが寄与した割合は、食品医薬品分野における受注金額のうち60%、医療福祉分野では30%、リニューアル分野10%と、左記3分野受注金額の約30%でありました。主な事例は、水産HACCP技術を活用した水産品加工センター建設工事、コンバージョン技術を適用して企業独身寮を有料老人ホームに改修した工事、耐震改修工法をリニューアル分野に導入しておこなったマンション改修工事などです。
産学連携の研究開発にも進展がみられ、これまでの空気清浄技術をインテグレート化した当社システムが、医療施設に実導入されています。

【参考】2004年度の技術開発成果について

4つの重点開発分野、21テーマで研究開発を実施し、主な成果は次の通りです。

(1)防  災: ・ 総合的な津波防災対策技術の確立(避難行動シミュレーション)
(2)環境創造: ・閉鎖性水域の浄化工法(うみすまし)
・水域底質を改善する覆砂技術(スラリーBOX覆砂工法)
・鶏舎、堆肥工場の換気からの臭気流出防止(酵素水脱臭システム)
・新感染症や院内感染対策に有効(洗えるバイオクリーンルーム)
(3)リニューアル・リサイクル: ・大量浚渫土砂リサイクル技術(管路ミキサによる高含水泥土造粒固化処理工法)
・浚渫土砂から砂分、細粒分を選別回収(浚渫土分級システム)
(4)都市再生: ・狭隘敷地の煙突解体工法(煙突解体用昇降システムPLUS)
・下水道管渠などの合流部構築工法(MELIT工法)
・大深度地下や硬質地盤の柱列式地下連続壁工法(GST工法)


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