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中空スラブで建設業界初の建築技術性能証明・耐火大臣認定を取得

2004年07月08日

五洋建設株式会社(社長:加藤秀明)と株式会社東京興業貿易商会(社長:武藤尚、本社:東京都港区西新橋、TEL03-3436-5601)は、建築工事で鉄筋コンクリートのスラブ(床版)内部にカプセル形状の中空材を格子状に配置し、スラブ中に多数のボイド(空洞)を設けて、小梁のないフラット天井にしたり床衝撃音の緩和等を図る 「ボールボイドスラブ」 について、このほど(財)日本建築総合試験所から構造性能面に関する建築技術性能証明(第03-16号)を取得するとともに、(財)建材試験センターの耐火性能評価を経て国土交通省から2時間耐火の大臣認定(FP120FL-0020〜0023)を取得しました。

ボールボイドスラブは、マンションや老人福祉施設等の建築物で内部天井部分の小梁をなくし、設計自由度を高める中空スラブ工法として、2003年9月に両社が共同で開発した新工法です。本工法は中空材を現場で固定して構築する現場一体打ち系の工法と、事前にスラブ下端を工場でプレキャスト化し現場に搬入するハーフプレキャスト系工法の2工法からなっています。建設業界で最軽量の中空スラブであるため、躯体工事費の削減も可能な工法です。

ボールボイドとスラブ筋格子敷設状況
ボールボイドとスラブ筋格子敷設状況
(クリックで拡大)

今回、その2工法について同時に公的認証の取得を果たしたもので、とくに現場一体打ち系では、構造性能の公的認証および耐火認定はそれぞれ建設業界で初めてであり、ハーフプレキャスト系についても、トラス筋内蔵型では業界初の耐火認定取得です。

ボールボイドスラブは、2003年度に広島市内のマンション新築工事(105戸)で約1万m²の実績を上げるなど、これまでに5件の工事で実適用を果たしています。

ボールボイド工法は従来の中空スラブ工法に比べ、中空部分で平米あたり50kg前後軽量化できるので、スラブ自体のコンクリート量節約のみならず、躯体工事費が住戸専有面積で平米あたり300円〜500円低減可能という成果が得られています。躯体工事費の低減とコンクリート節約分とを合わせると、専有面積 1万m²規模のマンションでは500万円〜1000万円程度のコストダウン(躯体工事費の1%〜2%に相当)を期待できます。

また、上下住戸間における床衝撃音についても、(財)日本建築総合試験所により、仕上げ完了の部屋で測定を実施したところ、測定したすべての居間・洋室で重量床衝撃音レベルLH50、軽量床衝撃音レベルLL40を達成(建築物の現場における床衝撃音レベルの測定方法 JIS A 1418 による)しました。これはいずれも「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(2000年4月施行)の日本住宅性能表示基準で最高レベルの等級5に相当する性能であり、ボールボイドスラブは床衝撃音の遮蔽性能も高いことが実証できました。

今回、構造性能・耐火性能・遮音性能について公的に検証いただいたことと、躯体コストの削減効果実績により、ボールボイドスラブを今後皆様により一層安心して採用していただけることとなりました。これを機に当社らは本工法のより一層の普及を目指す所存で、現在さらに十数物件で本工法の適用が予定されています。 なお、ボールボイドスラブの設計・販売・施工については、株式会社東京興業貿易商会が担当します。



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