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What's New

フィリピンで大型港湾工事に着手
〜スービック米海軍基地跡の貿易港を本格開発〜

2004年05月20日

五洋建設株式会社(社長:加藤秀明)、清水建設株式会社 (社長:野村哲也)、東亜建設工業株式会社(社長:渡辺正男)は建設共同企業体(JV)を編成し、このほどフィリピン共和国マニラ首都圏の北西部約 80kmに位置するスービック自由貿易港・特別経済区において、コンテナバース建設などの 「スービック港開発工事」 に着手しました。工期は2007年7月迄で、JV請負額は日本円換算で約112億円です。

フィリピンは7,000以上の島々で構成されていることから、経済活動や社会生活を海上輸送に依存しており、港湾施設の整備が円滑な物流に不可欠です。経済成長に伴う港湾の貨物取扱量は増加しており、とくにマニラ首都圏への経済活動集中によるマニラ港の混雑は顕著で、フィリピンの持続的な経済成長のために、マニラ港など主要港の混雑緩和やコンテナ貨物取扱施設の拡充が求められています。
1992年に米国からフィリピンに返還されたスービック米海軍基地跡地は、76平方キロメートルもの広い面積があり、フィリピン共和国法によってスービック特別経済自由港区に指定され、現在はスービック湾都市圏開発公社が周辺自治体と協力しながら、国際的な工業・商業・金融・観光センターを開発すべく整備を進めているところです。

当JVがこのほど着工したスービック港開発工事は、国際協力銀行の特別円借款によるもので、発注者はスービック湾都市圏開発公社、コンサルタントはパシフィックコンサルタンツインターナショナルです。
工事内容は、港内のスービック国際空港に近接するエリアに、岸壁延長560m、水深マイナス13mのコンテナ埠頭を新設し、45000トン級の船舶(コンテナ3800TEU積パナマックス船相当)2隻が同時接岸できるようにします。また、中折れブーム(=グースネック)タイプのガントリークレーン4基を完備する30ヘクタールのコンテナターミナルを整備し、ターミナルに至る延長3,100mの取り付け道路も敷設します。さらに、湾内3箇所の既設岸壁 (15000、20000、40000トン級で供用中)の補修を行なうとともに、管理棟や変電所など7棟の建屋建築と航路標識設置を行なうものです。

スービック自由貿易港・特別経済区において、コンテナターミナルの新設および既存港湾施設の修復などが行なわれることで、同港の貨物取扱能力は向上し、スービック地区を含む中部ルソン地域の物流円滑化並びに地域経済の発展に寄与します。また、これによりマニラ港の混雑緩和にも繋がります。

新設されるコンテナターミナルについては、将来さらに拡張される計画があります。また、発注者であるスービック湾都市圏開発公社は、今回のコンテナバース建設などのほか、投資拡大や人口増加に対応すべく廃棄物処理や上下水道設備などの社会インフラ整備も計画しています。さらに、同じくフィリピン政府機関である基地転換開発公社は、スービックを基点とする有料高速道路を整備予定で、今後のスービック地区の発展はますます期待されています。


工事場所
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完成予想図(将来計画分も含む)
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起工式典の様子
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