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音響解析システム“Harmony”

概要

良い音響施設を建設するには、建物が完成する前に、室内に響く音や明瞭度を立体的に確認する音響シミュレーションが有効です。
五洋建設の音響解析システム“Harmony”は、幾何音響解析手法を用い、2本のスピーカーにより立体音を再生するシステムです。
再生装置が小型なため、解析結果を持ち運ぶ事ができ、またどこででも再生が可能です。
建物の企画段階では、完成した建物の形状を図面で確認するように、実際に響く音も確認する手段として活躍しています。
五洋建設では、1996年音響解析システム“Harmony”を完成し、世界の音響施設の建設で活用してきました。2004年にはシステムのリニューアルにより解析度がより向上しました。

適応:音響施設の設計支援、外部騒音などの影響予測、室内の響きと騒音のチェック、CGと組み合わせた仮想空間の再現

特長

  • 効率的な解析
    • 数値解析から音場再生までの一環処理
    • 音源と受音の複数設定による連続解析
  • 解析精度
    • 音源位置を複数設定、実音場に近い解析が可能
    • 座席1席ごとの音像の違い、カラーレーションの変化も表現
  • 豊富な出力
    • 視覚と可聴によるハイブリッド出力
    • 豊富な出力形式による音響設計との連係

手順

(1)室形状の入力、音源・受音点の設定、解析の算出

室形状の入力

音源と受音点、諸条件の設定

室形状を図面から入力して、3D-modelで構築し、各面に吸音の設定、任意の音源(赤色)・受音点(緑色)の設定を行います。
構築された室形の中で音がどのように反射し、到来してくるかを幾何学音響解析により算出します。

(2)反射音響路(音線図)の作成

音線図

音線の伝播経路を計算し、受音点における直接音・n次反射音を時系列にエコーダイアグラムとして求めます。

(3)インパルス応答と音響物理量の算出

インパルス応答算出結果

インパルス応答波形を算出します。
(インパルス応答には空間全ての音響情報が含まれていると考えられています。)
そして、時間・周波数・位相・エネルギー等の全ての情報を含んだインパルス応答を畳み込む事によって、空間を評価する音響物理指標(残響時間、明瞭度、D値、C値、時間重心など)が算出されます。

(4)音の3D可聴化

仮想音源図

音を予測し、2つのスピーカーから立体音場を再生させるために、試聴に使用する室・スピーカーの特性を選定します。
その後、無響室で録音された音源(DRY SOURCE)を畳み込むことによって、響きを持った音に変えられます。
これをスピーカーから出すことで、まるで実際にその室内で聴いたかのように感じられます。

※クリックすると可聴いただけます

施工例

  • 音響設計事例
    • 安芸区民センター(広島県)
    • 国際交流会館アザレアホール(東広島市)
  • 安芸区民センター/大ホール
  • 国際交流会館/アザレアホール
  • 音響調整
    • 作陽音楽大学聖徳殿(岡山県倉敷市)
    • 神辺町文化会館(広島県福山市)
    • 内之浦銀河アリーナ(鹿児島県)
  • 内之浦銀河アリーナ
  • 神辺町文化会館
  • 作陽音楽大学聖徳殿
  • シミュレーション
    • 産業技術センター・多目的ホール(山口県宇部市)
    • エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ(シンガポール)
    • 東市来町生涯学習センター(鹿児島県)
  • 産業技術センター
  • 東市来町生涯学習センター
  • エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ


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